File No.5(全4ページ) 良いオーディオを考える -コラム-

良いオーディオとは(1)

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良いオーディオを考える

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良いオーディオ

オーディオは音を再生する機器なので、音が良いオーディオが良い機器であるのは間違いありません。

しかし、この音自体は目に見えるわけではないので、音の良し悪しを判断するのは非常に難しいことです。

一応、音質を判断する上で、周波数特性、ダイナミックレンジ、位相特性、SN比などの様々な方法があります。

こららの方法は、オーディオにおいてスペックというものです。

これらのスペックが存在するという理由は、自然界に発生する音を記録して完全に再現することはできないということを意味しています。

スペックはオーディオにおいて大変重要な要素ですが、それだけでは良し悪しができないのがオーディオの難しいところです。

音の良し悪しは、人の感性に頼らなければならない要素が多く、各個人の好みの問題になってしまいます。

『音が良いから良いオーディオです。』といわれてもなかなか判断が付きにくいのが現状ではないでしょうか?

『良い音』=『良いオーディオ』ではない。

オーディオにとって音が良いということは良いことで間違いありませんが、私はただ単に音が良いだけでは良いオーディオといえないと考えています。

音が良いということをある程度はオーディオ機器のスペックなどでらかりますが、視聴して音が良いと感じるのは人それぞれだからです。 もちろん私が思う良い音あるいは良い音質というのはありますが、それだけで良いオーディオにしてしまうとオーディオが狭いものになってしまいます。

 

『良い音』=『良いオーディオ』

という単調にオーディオを考えくないということです。

『良い音』=『良いオーディオ』としてしてしまいますと、『良い音』という分かり難いものを良いことに、怪しい製品でも良いということになってしまうからです。

それでは、オーディオは怪しい製品や金儲けの道具だらけになってしまいます。

私は、自分にとって良くない音のオーディオでも、その製品を製作したオーディオに対しての誠実な思い考えがあれば評価したいと考えています。

良いオーディオとは、

オーディオは、良い設計だけで製作できるものではありません。

オーディオは、工業製品なので製品が出来上がるまでに多数の人がかかわってできる製品です。

そこには、良いものを製作したいという人の気持ちがかかわってくる製品です。

設計者なら、少しでもより良い設計を心がけたり、少ない予算の中から最良といえる部品を選定したりする。

製造者なら丁寧に製造を心がけるなり、出来る限り不良品を出さないようにする努力が必要になります。

オーディオ機器にかかわった人たちの『良いものを作り出したい』という気持ちが大切になってきます。

もしオーディオ機器に愛情をもたずに製作して、その製品がたまたま『音が良かった』としても、それは偶然の産物以外ありません。

このようなオーディオは何れメッキが剥がれ、購入者に他のオーディオ機器を壊してしまうような大きなダメージを与えてしまいます。

オーディオ製作者たちの『良いものを作り出したい』という気持ちが伝わってくるオーディオ機器こそが

 

『良いオーディオ』

   

といえるものではないでしょうか。

私が良いオーディオと考えるとき、『人気のあるオーディオブランドであるから』、『昔からあるオーディオブランドだから』、『売れているオーディオだから』、『スペックが良いから』などででは評価いたしません。

また、ただ単に『音が良い』とかだけでも評価していません。

そもそも『音が良い』というのは、人それぞれに様々なので一概に言えないのが現状だと思います。

私が音が良いと言うのは、あくまでも私にとって理想的な音を指しています。

私が良いオーディオを考えるとき、理想的には私にとって良い音のするオーディオになりますが、それ以外にも良いオーディオと考える要因があります。

良いオーディオとは、オーディオメーカーあるいは個人で理想の良い音を求めてじっくりと時間をかけて考え抜いてテストを繰り返して製作した製品だと思います。

メーカーが丹精を込めて製作したオーディオでも、音が良くない、あるいは自分自身にとって気に入らない音であっても、良いオーディオと評価するようにしております。

良くないオーディオを考える つづく



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