File No.06 / 01
CD対アナログレコードの音質論争!
CD(コンパクトディスク)が発売されて以来、CDの音とレコードの音の良し悪しについていろいろな議論がなされてきました。
CD派の見解
CD派は、CDはアナログレコードより、2~20KHzの音がフラットで記録でき、特に低音の記録に関してはアナログを圧倒しており、ひずみの少なさやノイズの少なさはアナログレコードの比ではなくCDの音の方が良いという見解です。
CDではアナログレコードの弱点といえわれた回転による音ぶれ(ワウフラッター)は、測定限界以下というスペックで完全に解消されています。
CDは、これまでアナログ録音で問題であったダイナミックレンジ、周波数レンジ(低音から高音までフラットに記録)、チャンネルセパレーション、SN比などをすべて解消した、ある意味で夢のオーディオスペックであったことは間違いありません。
それらのことからCD派は、CDの方が音質が良いという主張をしていました。
アナログレコード派の見解
CD派の見解に比べアナログレコード派は、アナログレコードにはCDのスペックで決まっている高音の上限、CDで記録できない20KHzの以上の音が記録できるのでCDより音が良いという見解です。
20KHzの以上の音は人の耳では聞こえない倍音成分ですが、この倍音成分は視聴帯域の音に大きく左右し重要な部分ということでアナログレコード派はアナログの音の良さを主張しました。
その他にCDの記録は、周波数をサンプリングを記録している為に波形の間の部分がサンプリングとサンプリングで繋いでいるので、その部分の間のデータがない、離散しているので正確な音とではないという主張もありました。
その他にいろいろな考えがあったと思いますが、アナログレコード派の主張は、ほぼこの2つだったと記憶しています。

アナログレコードの音の良さの理由は、20KHzの以上の音の記録?
その中でアナログレコードの方が音の良い理由で最有力なものは、
『20KHzの以上の音の記録できる』
ということでした。
アナログレコード派は、アナログレコードの音の良さの理由を、この『20KHzの以上の音の記録できる』ことを主張しました。
人間の耳では聞こえない20KHzの以上の音、倍音成分が視聴帯域に影響して低音を豊かに響かせるなどのことがいわれていました。
20KHzの以上の倍音成分は、1/fゆらぎができて、人の脳にアルファ波を発生させるので心地よい音になり、リラクゼーション効果やヒーリング効果なども考えられていました。
これらのことは大学の音の研究でも真剣に語られ、アナログレコードの音を良い理由に
『20KHzの以上の音の記録』
に原因があるという結論がほぼ定着していきました。
この結論を仮に
『20KHzの以上の音の記録説』
ということにしておきます。
ネットで調べても、この『20KHzの以上の音の記録説』は最も有力で、CDの音を批判するほとんどが人が『20KHzの以上の音の記録説』をしきりに唱えていました。