File No.76-2  スタジオヘッドホン AKG K240 Studio(2) -ヘッドホン-

AKG K240 Studioの特徴について解説しています。

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AKG K240 Studioの特徴

一般の音楽ファンが、AKG K240 Studioを初めて見たとき、とにかく大きいと感じるのではないかと思います。

なぜなら現在発売されている多くのヘッドホンは、デザイン性重視の傾向があり、高度なスタジオ仕様のヘッドホンやオーディオ志向の高価なヘッドホン以外は、大変スマートでコンパクトに設計されているのが多いからです。

AKG K240 Studioと同価格帯のヘッドホンに比べて、AKG K240 Studioの大きさに驚かれるのではないでしょうか。

AKG K240 Studioの本体重量も、240gあるので今まで普通のヘッドホンを使用してきた人には、少し重たく感じると思います。

女性の方は、AKG K240 Studioの大きさから、ファッション性が優れなく、本体重量の重さから敬遠されるかも知れません。

スタジオヘッドホン AKG K240 Studio(2)の写真
スタジオヘッドホン AKG K240 Studio(2)の写真

AKG K240 Studioを購入された人たちは、最初にAKG K240 Studioの大きさに驚かされるでしょう。

私も最初は、AKG K240 Studioの大きさに戸惑いましたが、直ぐに慣れました。

オーディオファンの私にとっては、音質が良ければヘッドホンのファッション性など、どうでも良いことなのですが、これは使う人や場所などによって考え方が異なるでしょう。

それでも室外でAKG K240 Studioの使用は、本体の大きさから、かなり目立つので少し勇気が必要かも知れません。

AKG K240 Studioの付属されているケーブルは、3mのストレートケーブル仕様なので扱いやすいと思います。 (カールケーブルを好きな人もいますが、個人的にカールケーブルは、ヘッドホンに接続している機器から離れるとカールしている部分がバネになりヘッドホンが引っ張られるので個人的には好きにはなれません。)

ヘッドホンケーブルは、ミニXLRコネクタによって着脱することができる仕様になっています。

AKG K240 StudioとミニXLRコネクタの写真
AKG K240 StudioとミニXLRコネクタの写真

ヘッドホンケーブルの着脱式の仕様は、上級機種と同様でケーブルを交換することが可能です。

そしてAKG K240 Studioは、他のヘッドホンに比べ、少し能率が低く感じるかも知れません。

AKG K240 Studioの音質

AKG K240 Studioの音質は、プロ仕様のスタジオ・モニターヘッドホンだけあって、最近の流行のような重低音が強調されたヘッドホンの音質とは異なり、低音から高音までモニタリングしやすいようにバランスされています。

AKG K240 Studioでは、DJヘッドホンのような重低音を期待することはできないので、重低音重視のダンス音楽リスナーや重低音重視のヘッドホンに慣れ親しんだ音楽リスナーにとっては、AKG K240 Studioの音に少し物足りなさを感じるかも知れません。

しかし、音楽を長時間視聴する上において、DJヘッドホンのような重低音が強調された音では音楽が単一的になり、直ぐに飽きてしまいます。

スタジオヘッドホン AKG K240 Studio(3)の写真
スタジオヘッドホン AKG K240 Studio(3)の写真

その点、AKG K240 Studioは、様々な音楽ソースを卒なく再生できるので大変優れたバランスのヘッドホンといえると思います。

AKG K240 Studioではボーカルの声などは、少し離れた所から大変クリアーな音質で再現されます。

この中音域の音が少し離れた感じに聴こるように耳に刺さってこないようにバランスされているのは、AKGのスタジオ・モニターヘッドホンの全般の特徴といえるものかも知れません。

AKG K240 Studioでは低音域の再生は、少し盛り上がっていますが、ベースの音の分解が良く聞き取れるようにバランスされています。

AKG K240 Studioで重低音感を味わうことは難しいと思いますが、低音は少し硬くタイトで全体のバランスとして比較的低音がでているように聞こえます。

AKG K240 Studioの音は、全帯域をフラットに再生する感じではなく、少し中音域と低音域に張り出し感がある音で再生されるようです。

少し中音域に張り出し感と低音域の張り出し感がある感じにバランスされているのは、AKG K240 Studioの音の特徴といえるものです。

AKG K240 Studioの中音域の張り出しは、ボーカルの歌声をグリアーに再生し、低音域の張り出しは、音楽を低音に量感を持ってタイトに表現します。

AKG K240 Studioのバランスは、どのような音楽を聴いてもマッチングして、卒なく再生してくれるのではないかと思います。

同価格帯の低音強調型のヘッドホンに比べて、AKG K240 Studioは、全体のクオリティも高く、音・音質にも若干の品位を感じさせ、尚且つ音楽をバランスよく再生してくれるので、大変優秀だといえます。

AKG K240 Studioのスタジオ・モニターヘッドホンとしての性能としては、音の分解能が良く低音から高音まで聴きやすく、優れている方だと思います。

AKG K240 Studioの音質の問題点 つづく

AKG K240 Studioとロボットの写真(1)の写真
AKG K240 Studioとロボット(1)の写真

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