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記録するメディアがない(4)
現在、大変困ったことに安心してオーディオを記録するメディアがありません。
オーディオは、1、2年で記録で満足できるものではありません。
オーディオ以外でも1、2年しかもたないメディアは、もはや記録といえるものではありません。 10年記録保持できても、記録とすれば物足りない感じがします。
残念なことにメディアメーカーが長期記録保持に対して真剣に取り組んでいるようには到底思えません。 今の日本の家電製品は、海外で安く製造して利益を上げることに集中しているのでしょう。
それゆえに世界の家電と平均化した感じがあり、本質的な良いクオリティの製品がなかなかできない状態に見えます。
現在、本当に信頼できる記録するメディアが存在しませが、本当に信頼できる長期保存に適したメディアの必要性を感じている人は多い思います。
最近の日本の家電メーカーは、何かにつけて国際化(グローバルスタンダード)をいっていますが、信頼できるメディア1枚も作れない状態で国際的に成功できるとは到底思えません。
1枚の信頼できるメディアを開発・販売できれば、そのメーカーの価値は必ず上がり評価されるでしょう。 日本の家電メーカーは、信頼できる長期保存できる記録メディアに真剣に取り組んで欲しいと思います。
オーディオに関係するメーカーの役割とは
オーディオに関連するメーカーが現在売れる物を販売しているだけでは、いずれ価格競争に巻き込まれ縮小していく運命をたどります。
かつてのカセットテープは、高級品から普及品まで多くの種類が存在していたことを想像してほしい。 その時のオーディオファンは、たくさんあるカセットテープから目的にあった選択できる楽しみがありました。
現在のオーディオでは、そのような楽しみがありません。
各メディアの価格の違いがあっても、それがどれぐらい品質に差があるのか良く分かりません。 恐らくメーカーでも品質の差をあまり把握していないのか、把握していても高品質な商品を開発しないのかどちらかでしょう。
このような状況は、オーディオだけでなく日本の産業にとって決して良いことではありません。
品質を争わない限りオーディオに道はない
趣味の世界では、世界の製品がこうだからといって適当な品質で十分というものではありません。
私は、オーディオで世界の標準的な品質に合わせる必要は全くないと考えています。
今までに誰も達成できなかったクオリティを達成することが、オーディオの役割で発展に貢献するとものだと思います。
オーディオに関連するメーカーは、たった1枚のメディアでも、人に愛されるものを製作して欲しいと心より望んでいます。
おわり