File No.26-4 高音質リマスターCDは、本当に音が良くなっているのか?(4) -ディジタル-

高音質リマスターCDのxrcdについて解説しています。

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xrcd(Extended Resolution Compact Disc)

xrcdはV社が提案した高音質技術の20Bit-K2マスタリングの流れをもつ高音質CDです。

xrcdの音源はあくまでもオリジナルのアナログマスターテープにこだわり、最良のマスターテープから最良の方法でCD化されているようです。

『アナログマスターテープを忠実に再現しているのはxrcdは、最高音質のCDである。』

と結論したいところですが、そうもいえないのがオーディオです。

xrcdは、オーディオファンの評判ではアナログの音を忠実に再現した最高音質のCDであるといわれてした。

私が最初にxrcdを視聴したのはビル・エバンスのxrcdでした。

最初にビル・エバンスのxrcdを視聴した思ったことは、これが忠実にアナログの音を再現したCDとは到底思えなかったことです。

xrcdは、音の重心が低く分厚く滑らかで奇麗な音ですが、アナログ本来の爽快な音抜けのようなものがなくなっているように感じました。

V社の以前の20Bit-K2マスタリングのサンプルCDの音が鮮度が高く非常に良かったので、その期待を持ってxrcdを視聴したのですが、残念ながら20Bit-K2のサンプルCDような音ではありませんでした。

ビル・エバンスのxrcdには本当に、ガッカリさせられました。

しかし製作メーカーV社のxrcdの高音質に対してのこだわりや努力は、素晴らしいものだと思います。

その結果xrcdの音は、なめらかで上品な奇麗な音質であるのは間違いありませんが、本来のアナログの音を忠実に再現したといわれると全く別物しかいいようがありまん。

xrcdの音は、本来のアナログの音とは程遠いように思います。

xrcdの音が決して高音質でないといっている訳ではありません。

  

『xrcdの音は、アナログの良い音ではない』

   

ということです。

この点は、誤解がないようにお願いいたします。

XRCDのロゴ
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オリジナル・マスター

最近、1980年代のロックやポピュラーの名曲を数枚のCDに収録したオムニバス盤がテレビの通販番組などで発売されるようになりました。

それには新しくオリジナルマスターからCDされているので、音が良いと宣伝されています。

このオリジナルマスターとは何を持ってオリジナルマスターといっているのでしょうか?

私は、普通に販売されているCDからリッピングした音源をオリジナル・マスターといってるものだと思っています。

なぜならば、世界から高音質のアナログマスターテープを集めて、一番良いものを探し出し、そこから音の良いADコンバーターを使用してオリジナルマスターを製作するには、大変な手間とお金がかかります。

たかがテレビ通販で販売するCDにそのようなことができるとは、到底思えないからです。

せいぜい、即発のCDから24Bitで再マスタリングして、出力レベルをあわしてCDにしているものだと考えられます。

オリジナル・マスターといわれれば、良い音のマスターテープを使用して製作されているとイメージしてしまいそうですが、そのオリジナルマスターの出所がたいへん重要になります。<.

最もオムニバス盤のCD製作メーカーは、オリジナル・マスター使用ということで勝手に購入者が音の良いマスター・テープと想像することを考えて販売していますが・・・

新しく発売される高音質リマスターCDについての見解 つづく


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