File No.056-8 優秀なスピーカーメーカーだったY社の新しいスピーカーについて考える(8) -スピーカー-

NS-5000だから評価が厳しくなった理由について解説しています。

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File No.56 / 08

NS-5000だから評価が厳しくなった。

Y社が新しく発売されたスピーカーが、名称がNS-5000だから評価が厳しくしました。

Y社がスピーカーにNS-1000番を命名するには、それ相当の自信と覚悟があってのことだと思います。

もし、Y社が新しく発売されたスピーカーがNS-1000番台を名乗っていなければ、新しく発売されたNS-5000を評価をここまで厳しくすることはありませんでした。

ことがNS-1000番台の名前を継承したNS-5000だけにあるだけに、かつてのNS-1000番台のスピーカーを知っている多くのオーディオファンから、その進化・発展を問われるのは当然のことだと思います。

YANAHA NS-5000(3)の写真
YANAHA NS-5000(3)

NS-2000やNS-1000X、そしてNSシリーズ最高傑作のNSX-10000を知っているオーディオファンの私自身にとってNS-5000と名乗るスピーカーの出来栄えを見過ごすわけにはいかないものです。

NS-5000の販売価格から考えると、かつてのNSX-10000に匹敵するぐらい高価なスピーカーであり、NS-5000の発売までにはNSX-10000が発売されていてから長い空白の期間があり、Y社スピーカーの研究・開発に大きな発展の状況を期待するものです。

少なくともNS-5000は、NSX-10000に匹敵するか、それ以上の存在である必要があると思います。

しかし、NS-5000を視聴したか限りでは最高級のNSX-10000どころか、NS-5000よりも遥かに低価格な高級スピーカーのNS-1000Xに遠く及ばないように感じられ、もしかすると初期のNS-1000Mにも及ばないように思われます。

初期のNS-1000Mとなると発売から約40年以上経過しており、オーディオスピーカーとしては骨董品的な存在なので、NS-1000Mにハイエンド・スピーカーとしての説得力が欠けるNS-5000は、少し残念に思います。

Y社のスピーカーの研究・開発にとって40年間は、何処かに消えてしまったように感じられました。

NS-5000に非常に厳しい評価を下したのは、かつてのY社のスピーカーが日本を代表とするスピーカーとして大変優秀だったので、新しく発売されたNS-5000には半端でない大きな期待があったからです。

あの時代のY社のスピーカー製作にあった情熱、プライド、誇りを決して忘れて欲しくないからです。

Y社のスピーカー製作は、こんなもので良いのか?

『Y社ののスピーカー製作の潜在能力は、こんなものではない!』

と考えています。

Y社のスピーカーの真の実力、潜在能力の高さに大いに期待しているから、厳しい評価が必要になるのです。

Y社が新興スピーカーのメーカーであれば、Y社のスピーカーにそれほど厳しい評価は必要としませんが、Y社には世界のオーディオファンに認められた優秀なスピーカー製作のの伝統があり、社内には優秀なスピーカー製作できる技術者たちが多く抱え、真の技術力のある企業であるから、Y社び新しいスピーカーのNS-5000の評価が非常に厳しいものになってしまいました。

Y社の優れたスピーカー製作の実力は、こんなものではなく、何れNSX-10000以上の優秀なスピーカーを製作するものだと信じています。

今後、一人のオーディオファンとして、Y社のスピーカーが真の実力の発揮することを期待して見守っていきたいと思います。

オーディオセッション大阪2016 YAHAHAのイベントの写真
NS-5000 オーディオセッション大阪2016

                          おわり

                         



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