File No.057-8 Handy Video Recorder(ハンディ・ビデオレコーダー)Q4nについて(8) -ヴィジュアル-

現在のビデオカメラの状況について解説しています。

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File No.057-8

ハイヴィジョンの映像は、感動そのものだった。

最近、日本の大手の家電メーカーのビデオカメラがあまり売れているように感じられません。

ビデオカメラの販売不振の原因は、iPhoneやスマートフォンの普及により、ビデオカメラがなくても動画を簡単に撮影することができるようになったので、大掛かりな単機能のビデオカメラが需要が少なくなったことが考えられます。

また、大手のビデオカメラを製造しているメーカーが、ビデオカメラに最高性能を追求するなどの強烈な個性や特徴がなくなったことも大きな原因だといえると思います。

放送クオリティに匹敵するぐらいの画質や音質など飛びぬけて良いなどの強烈な特徴が、日本のメーカーのビデオカメラにあれば、iPhoneやスマートフォンの普及に関係なくビデオカメラの存在も大きくなり、ビデオカメラで撮影することがステータスになる可能性があります。

このままの状況では、国内生産の家庭用のビデオカメラはなくなってしまうような結果になりかねません。

オーディオやビデオカメラを何処で生産しても関係ないという考えもありますが、本当の意味でユーザーが心から愛着を持たれるような製品は生産することは出来ません。

愛着がわかない製品は、本当に欲しいという欲求が涌かなく、必要性から仕方なく購入するか、価格が安いから購入するかになります。

自社の独自の個性と魅力のない製品は、直ぐに価格競争に巻き込まれ利益を得にくくなるので、製品を存続させることすら難しくなります。

現在の日本の製品は、グローバル推進により多くが製品が海外で生産されているので、自社の独自の個性と魅力が大変薄くなっているように感じられます。

かつての世界に人々から愛されたような強烈な個性をもった製品や世界のリーダーシップになる日本製品は、本当に少なくなってしまいました。

このまま行くと日本のメーカーのビデオカメラは、存在すら危うくなるかも知れません。

最近の日本の家電メーカーに言いたいことは、

   

『何のために製品を製作するのか?』

   

と一度初心に戻って考えて欲しいと思います。

   

企業は、利益を追求することが目的であることは理解できますが、利益を追求するから企業が存在するのではないと思います。

特に製造業といえる企業は、人に幸せや夢を与える企業であって欲しいものです。

そんなことは、現実的には考えが甘く理想論と考えられるかも知れませんが、お金の追求だけなら製造業である必要などなく、株式や金融、保険などと変わらないように思います。

製造業であれば高品位な製品を製造することで、製造業として誇をもてるものです。

多くのお金を得ることは、個人的な人生で幸せの追求かもしれません。

しかし、どんなに多くのお金を得ることができても、人の生命は限られた時間しかありません。

限られた時間しかない人生にお金の追求だけに時間の多くを消費することは、本当に幸せせなことだろうかと思います。

現在、日本は政府や企業をはじめグローバル至高主義のように進んでします。

成長戦略や経済成長のためのグローバル社会を目指すようなきれいごとを盛んにアピールしますが、要はお金儲けの追及こそが全てだと推進しているように見えます。

お金を求めてギトギトした社会で一生をおくることよりも、何か人が幸せになることに尽くして最後を迎えた方が幸せでないかと思います。

大きなことを達成することではなく、小さなことを少しづつ改善する努力が重要だと思います。

家電製品などは不良などのトラブルなどを誤魔化すのではなく、真剣に向き合い正していくことでも人に貢献し幸せを与えることになると考えられます。

全てのメーカーは、お金儲け以上に高品位な製品を製作する努力が必要だと思います。

1980年代の日本のメーカーには、高品位な製品を製作して消費者を満足させようというような意図が見られました。

現在の家電製品の全般を見ている限り、高品位な製品することが二の次になっている感じが否めません。

なぜなら、消費者が『made in Japan』の品質の良い家電製品を求めていても、市場には海外生産のものが占めている状況です。

私自身は子供のころテレビやオーディオなどの製品が好きで、良く家電販売店に行って得家電を見て楽しんだりカタログを集めたりして製品の内容を読んで楽しんでいましたが、 現在では、電球やコードなどが必要なものを買いに行くぐらいしか家電販売店に行くことはありません。

新しく発売された家電製品などを、家電販売店に行って見て楽しむことはできなくなってしまいました。

なぜなら家電販売店で並んでいる多くの家電製品を見ても、その家電製品からエネルギーのようなものが伝わってこない感じがあり、魂のない製品をいくら見ても心が踊らないからです。

少し前なら家電販売店に行けば家電機器の後を見て『made in Japan』と記入しているかを確認していましたが、最近ではメーカーが組み立てだけ日本でするなどで『made in Japan』と記載しているような際どいことをするようになったので確認するのもやめ、家電販売店に行くことがほとんどなくなってしまいました。

『made in Japan』で製作することが全てではないという人も多くいると思いますが、本当の魂のある製品を製造するには、近くの生産される製品が見える場所で製作することが大変重要だあると思います。

本当の意味で高品質の製品の生産は、『made in Japan』しかできないと考えています。

不思議なことに日本の家電製品が海外製造に切り替わってから、国内のサービスセンターなどが激減しており、メーカーのアフターフォーローなどのサービスが著しく低下したように思います。

現在の家電製品の不良の対策にしても、何処かよそよそしく感じられてしまいます。

消費者は文句言わず黙って買えという考えなのでしょうか?と疑問になることがあります。

日本の家電製品が活気のあった時代をリアルに知っている私にとって現在の状況は、寂しくかんじられます。

もう一度、国内生産による日本の家電製品の復活を望む限りです。

多くのユーザーから愛されるビデオカメラを、日本メーカーの国内生産の製品での登場を期待しています。

Zoom Handy Video Recorder Q4n(6)の写真
Zoom Handy Video Recorder Q4n(6)

 

日本の大手のビデオカメラメーカーは、何を開発してきたのだろうか? つづく



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