File No.22(全1ページ) アナログレコードの音に衝撃を受けた1枚 -アナログ-

アナログレコードの必要性を感じた1枚の衝撃のレコードについて解説しています。

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アナログレコードの音に衝撃を受けた1枚!

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File No.22

アナログレコードの必要性を感じた1枚の衝撃のレコード

オーディオは、本格的なディジタル時代をむかえ、アナログレコードからCD、リマスターCD、各高音質リマスターCD、DSD録音、 SACD、ハイレゾ音源とより高音質に進化していきました。

私自身、新しくリマスターされたCDの音に不満を持っていますが、以前の発売されているCDより音がボーカルの音が綺麗になっていたりしたので、 こんなものかな?とある意味、仕方がないかなと納得していました。

現在のリマスターCDやSÅCDの音が気にいらなくても、いつかは自分が望んだ音が発売されるだろうと思っていました。

私がCDやSACDや音が気に入らない問題は、待っていれば時間が解決してくれる考えてたので、この時点ではアナログレコードが 必ずしも必要とは感じていませんでした。

それからかなりの期間をへて、最初にアナログレコードの音が良いと感じたのは、昔買ったビートルズのLPをCD-Rにしたことからです。

ビートルズのアナログレコードの音が良く

   

『アナログレコードは、音が良い!』

ということ一応理解することが出来ました。

ビートルズのレコードの音については

File No.006 『レコードの音が誤解された理由』

     

の補足で掲載しておりますので、こちらを参考にしてください。 

私自身は、アナログレコードの音が好きだったので、もっているレコードをCD-Rにして楽しんでいました。

そのときに出会った1枚のアナログレコードが、自分のアナログレコードの音について、あいまいな考えが解消し確信に変わりました。

  

『アナログレコードは、絶対必要!』

  

だと確信し、

  

現時点で、オーディオで良い音を求めるには、

  

『アナログレコードしかない!』

考えるにいたった、衝撃の1枚です。

その衝撃を受けたアナログレコードは、

 

Led Zeppelin

       

『In Through the Out Door』

  

というアルバムでした。

何じゃそれ!と思われたことでしょう!

このアルバムは、Led Zeppelinのアルバムのなかでは評価が分かれるアルバムで、オーディオファンにとっても、 決して高音質のレコードとして選ばれるものではありません。

ものすごい音の良いレコードの紹介を期待していたオーディオファンを裏切ったかもしれません。

このサイトのタイトルが、『オーディオ・マスターファイル』と名乗っているぐらいなので、もっと高音質のレコードが出されるのを想像されたかも知れません。

『くだらない・・・訳がわからない!』

と思われてサイトを離れてしまう前に、詳しくご説明させていただきますので、もう少しお時間いただけないでしょうか?

これは、今後のオーディオというものに大変重要だと考えています。

Led Zeppelin-In Through the Out DoorのLPジャケットの画像
Led Zeppelin - In Through the Out Door(ドイツ盤)

Led Zeppelin『In Through the Out Door』のレコードは、ドイツ盤でした。

決してオリジナルレコードではなく、1990年代ぐらいの再発盤だと思います。

私がこのレコードを最初にCD-Rにして思ったことは、他のレコードより音があまり良くないと感じました。

正直なところ

このLed Zeppelin - 『In Through the Out Door』のレコードは、

  

『音が新しく発売されたリマスターCDに負けている!』

       

『このレコードのCD-R化は、失敗だった。』

  

と思いました。

というのは、ボーカルのロバート・プラントの声の抜けが悪く、全体に音が音が曇って聴こえたからです。

このアルバムのリマスターのCDでは、音がスッキリして奇麗に聴こえるので、この差が良く解ると思います。

恐らく誰が聴き比べても

Led Zeppelin - 『In Through the Out Door』は、

  

『レコード(LP)より、リマスターCDの方が音が良い!』

  

ということでしょう。

最初は、私もそう思いました。

そして、この失敗した思ったCD-Rを、

『今回のレコードは、音が良くなかったな!失敗だったな!』

『ビートルズのレコードの音が良かったけど、Led Zeppelinのレコードの音はイマイチだな!』

など回想しながらボーとして視聴していました。

それから、アルバムの曲がちょうど『All My Love』の曲にかかりました。

ドカドカとドラムの音が大きく、このドラムの音が全体の音のバランスを悪くしているな・・・
ん・ん・ん・ん・・・・・・・
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!・・・・・

ウォーッ・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!

その時、私の頭に閃光が走りました。

  

『直接、自分の頭に稲妻に撃たれたぐらいの衝撃です。』

  

自分が求めていたものが、ここにあった!!!!

やっと解った!!!!!

今、ここで、はっきりとそれを理解することができた。

  

『謎は、すべて解けた!!』

  

という思いです。

Led Zeppelin - In Through the Out Door

今までアナログレコードの音が良いというのは理解していましたが、理由(気持ち)はなんとなくあいまいでした。

このアルバムを聴いて

   

『なぜ自分が、アナログレコードを求めている理由がはっきりしました。』

     

謎はすべて解けた!

 

Led Zeppelin『All My Love』のドラムの音に、すべての謎の解く鍵がありました。

このレコードの『All My Love』のジョン・ボーナムのドラムの音は、大変重苦しく響きます。

Led Zeppelin - All My Love

このレコードのジョン・ボーナムのドラムの音を聴いたとき、自分がオーディオで忘れているもの思い出させてくれました。

Led Zeppelinというバンドは、ジミー・ペイジのギターのリフが有名ですが、ジョン・ボーナムの重いドラムの音に大変魅力を感じます。

恐らくこのジョン・ボーナムの重いドラムがなければ、Led Zeppelinはこの世に存在しなかっただろうと思います。

もちろんジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムの誰が欠けてもLed Zeppelinはありえないことは間違いありませんが。

このLed Zeppelin - 『In Through the Out Door』『All My Love』のジョン・ボーナムの重いドラムの音を聴いて、自分自身が今まで何を求めていたか理解できました。

Led Zeppelinは、ジミー・ペイジのギターリフが素晴らしいバンドですが、このジョン・ボーナムのドラム重いドラムの音があるからこそ成り立ちます。

ジョン・ボーナムのドラム重いドラムの音がないLed Zeppelinなんて、私には考えられません。

このジョン・ボーナムのドラム重いドラムの音があるからこそ、Led Zeppelinとういバンドに魅力を感じるものだと思います。

私はこの時、Led Zeppelin - 『In Through the Out Door』『All My Love』のジョン・ボーナムの重いドラムの音を聴いて、

  

『これこそがLed Zeppelinサウンドだ!』

思いました。

『ジョン・ボーナムのドラム重いドラムの音こそLed Zeppelinサウンド真髄がある!』

    

と確信しました。

私は、今まで頭のもやもやしていたものが一気に解決しました。

 

『Led Zeppelinにポピュラー音楽のような軽やかさは必要ありません。』

暗く泥くさい地下から這い上がってくるようなサウンドこそが、本来のLed Zeppelinサウンドだと思います。

Led Zeppelinがデビューした当時、ポピュラーサウンドにない暗く沈みこんだ重厚さが支持されたのだと痛恨に感じ取れます。

このレコードを聴くまで自分はLed Zeppelinに何を求めていたのか? 恥ずかしいぐらいです。

今までアナログレコードが漠然と音が良いと思ってはいましたが、このLed Zeppelinアルバムを聴いて、アナログレコードの音を良く感じていた原因がはっきり理解できました。

アナログレコードで再生すると、アルバムの本来もっている雰囲気がそのまま再現されるように思います。

アナログレコードでは当時アルバムで表現したかった音、アーティストの伝えたかった音が再現されているように思います。

これは演奏するアーティストだけでなく、アルバム製作にかかわった録音エンジニアなどの努力などの集大成の結果が、Led Zeppelinサウンドになったと考えられます。

アナログレコードでは、アルバムに捧げる製作者の思いが顕著に感じることができます。

これが新しく発売されるリマスターされたCDやハイレゾ音源ではなく、音質自体は良くなっているかもしれませんが、本来持っているアルバムの独自の音の感性が失われてしまっているように思います。

アナログレコードは、音の魂を再生すると表現したら良いでしょうか?

このような理由から

  

『アナログレコードの音には魅力があり』

  

現在のようなディジタル時代でも

     

『アナログレコードの必要性』

  

を深く感じます。

上手く説明するのは難しいことですが、簡単にいうと

例えば、Led Zeppelinをアルバムを聴いたとします。

『非常に全体にやわらかく上品な音で、音場の中から滑らかなロバートプラントの声がして、 ジミー・ペイジの美しく暖かい音のギターとジョン・ボーナムの控えめなドラムで再生されるの音』

『上品とはいえない非常に荒々しい音で、ジョン・ボーナムの馬力のあるタイトなドラムがロバートプラントの声にかぶるので控えめなり、 ジミー・ペイジのギターリフが前面に迫ってくるのような音』

前者はリマスターCDやハイレゾ音源の音を表現したもので、後者はアナログレコードの音を表現したものです。

のどちらをLed Zeppelinの音として求めるでしょうか?ということです。

私は間違いなく、後者の上品でない荒々しく音を選択します。

Led Zeppelinにポピュラー音楽のようなやわらかく上品な表現より、荒々しく迫力のある音が方が魅力があります。

そそがあるから私は、今でもアナログレコードの方を求めてしまいます。

アルバムの表現力は私にとって、CDの音がより遥かに高音質になったとか以前に大切な要素です。 (ハイレゾ音源の音の問題については、後に掲載したいと考えています。)

これがなければオーディオは、死んでしまうといっても過言ではないと思います。

だからアナログレコードは、絶対必要だと感じています。

最後に

もし、オーディオにアルバムの自体の表現を忘れて音質の良さだけを追求していたら、恐らく永遠の迷路に中にはまる羽目になることは間違いないでしょう。

私自身はアナログレコードの音の方が、本質的に音が良いと感じるからアナログレコードを求めます。

アナログレコードが世間でいわれるようにCDなどディジタル音源に比べて

『やわらかい音』『落ち着いた音』

が魅力であるというならば、私自身がアナログレコードにこれほど関心をもつことはなかったと思います。

今回アナログレコードの音について少々難しいことを述べましたが、私がアナログレコードから感じ取ったことを正直に掲載させていただきました。

これは私自身のアナログの音の考えで、絶対ということではありません。

Led ZeppelinにリマスターされたCDやハイレゾ音源のやわらかく暖かい音の方が良いと思う方がいても、それはそれで良いと考えています。

オーディオは、本人の好きなように求める自由があると思います。

これは、あくまでも私自身のアナログレコードについの考えを述べさせていただいた限りです。

訪問者さまのオーディオライフをより楽しくする為に、少しでも参考になり役立てば幸いです。

         

                           

                                   おわり

おまけ

Led Zeppelin - Heartbreaker

Led Zeppelin-In Through the Out DoorのLP裏ジャケットと盤の画像
Led Zeppelin - In Through the Out Door裏ジャケットと盤


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