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SACDのDSD録音について
SACDは、スーパーオーディオといってCDやDVD AUDIOのこれまでのPCM(pulse code modulation)とは異なり、DSD(Direct Stream Digital)という1bitレコーディング方式を採用しています。
PCM録音とDSD録音の違いを簡単にいうと
PCM録音は、音の波形の波をさまざまな長さのモノサシで測ってサンプリングするのに対して、
DSD録音は、音の波形の波を1mmのモノサシを積み上げてサンプリングしていくという方法です。
この1bitサンプリングの方法は、CD発売された当初から考えられていた方法でしたが、当時は周波数の高く動作できるICがなかったので、実現できなかったみたいです。 パソコンCPUの動作クロックがギガになっ現在では、1bitサンプリングの方法が簡単になりました。
SACDのDSDとは、1bitサンプリング方式をより高音質再生用に周波数レンジやダイナミックレンジを拡張したものだといえます。
注意)正確な技術的なことは大きく異なりますが、分かりやすくするために非常に単純に解説しています。
SACDで最高のクオリティを実現するには
DSDレコーディングで最高のクオリティを実現するには、DSDレコーディングから始まり、編集、ミックスダウン、マスタリングまで他のフォーマットには一切変換しないで最終メィデアのSACDを製作することが重要です。
一度でも他のフォーマットに変換してしまうと、最高の状態のDSDの音質クオリティを得ることは難しくなってしまいます。
CD、SACD、DVD-AUDIOの製作工程の流れ
CDの製作工程の流れ

SACDの製作工程の流れ(ハイレゾ音源の疑問の部分)

DSD方式を使用しているSACDは、安価な録音機材が販売されているので録音することは容易ですが、録音したDSD音源を編集することはDSDで編集できる機材がほとんど市販されていないので難しいのが現状です。
全ての工程をDSDデータを維持できるのは大手の音楽メーカーだけになります。
DVD-AUDIOの製作工程の流れ

ハイレゾ音源を考えると、DVD-AUDIOが全ての工程を24bitPCMで統一できるで、フォーマット変換のない一番素直な製作が出来ます。
24bitPCM音源のパッケージメディアは、DVD-AUDIOが最も優れているかも知れません。