File No.53-3  MDR-CD900STというヘッドホン(3) -ヘッドホン-

MDR-CD900STは、海外のスタジオ標準スタジオヘットホンでないことについて解説しています。

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File No.53 / 03

MDR-CD900STは、海外のスタジオ標準スタジオヘットホンでない

MDR-CD900STは、日本のスタジオ業界標準スタジオ・モニターヘッドホンで日本のスタジオでは当たり前に使用されているMDR-CD900STですが、海外のスタジオではほとんど使用されていません。

海外のスタジオでは、AKG、SENNHEISER、beyerdynamic、KOSSなどのさまざまな海外ブランドのモニターヘッドホンが使用されており、MDR-CD900STを使用しているスタジオは、ほとんどありません。

MDR-CD900STは、海外のスタジオでは業界標準スタジオ・モニターヘッドホンではないということです。

MDR-CD900STの写真(6)の写真
MDR-CD900STの写真(6)の写真

MDR-CD900STが海外のスタジオで使用されていないことを理由にMDR-CD900STが、日本だけ通用するもので優れたモニターヘッドホンでないと評価する人がいますが、それは間違いだと思います。

MDR-CD900STが、海外のスタジオで使用されていないことが、MDR-CD900STというモニターヘッドホンが優秀でないとはいえません。

MDR-CD900STが、海外のスタジオで使用されないのは、音楽を記録するという歴史的な事情があるからだと思います。

もともと音楽を録音するということは、日本よりも海外の方が遥かに歴史が長く、音楽をモニターをするモニターヘッドホンの歴史も日本よりも遥かにながいのは承知の事実です。

海外のスタジオでは音楽をモニターをするモニターヘッドホンの歴史が長く、そこにはエンジニアたちのプライドというものがあり、日本に優秀なモニターヘッドホンが登場しても、簡単には音楽に対する歴史的な背景を覆すことはできません。

日本のディジタル時代に向けて優秀なMDR-CD900STというヘッドホンを、海外のエンジニアたちがMDR-CD900STの優秀さや実力を認めていても、モニターヘッドホンを安易に日本のMDR-CD900STに変更することは、自身のプライドが許さないことでしょう。

しかし、MDR-CD900STの登場は、海外のプロユースのモニターヘッドホン事情に大きく刺激ををあたえたことは間違いないことでしょう。

MDR-CD900STが登場としたことが大きなきっかけとなって、これまでの海外ブランドのモニターヘッドホンのメーカーは、MDR-CD900STに匹敵する高解像度のモニターヘッドホンに長い歴史的な背景での自分たちの感性やバランスを伴った新たなモニターヘッドホンを登場させるようになりました。

実際の海外のスタジオでは、ほとんどMDR-CD900STが使用されることはありませんが、MDR-CD900STの登場によって、海外ブランドの新しくディジタル時代のモニターヘッドホンというものを大きな影響があったと思います。

MDR-CD900STは、ディジタル時代のモニターヘッドホンのパイオニア的な存在だったと思われます。

その意味でもMDR-CD900STは、海外のスタジオで使用されるされない関係なく、MDR-CD900STは、優秀なモニターヘッドホンとして大きな存在であったと考えられます。

MDR-CD900STの方でも、海外ブランドのモニターヘッドホンの影響は少なからずあったのではないかと思います。

MDR-CD900STのデザインの類似からして、海外ブランドのモニターヘッドホンのbeyerdynamicのDT250/80あたりのモデルを参考にして製作されたと考えられます。

beyerdynamic - DT250/80の写真
beyerdynamic - DT250/80の写真

beyerdynamicのDT250/80の頑強性を継承して、新しく登場したディジタル音源を正確なモニタリングを目指して製作されたのがMDR-CD900STだったのではないかと思います。

MDR-CD900STといえども決して単独で登場したものでなく、海外の歴史のある優秀なモニターヘッドホンに影響を受けて製作されていることは間違いないことです。

オーディオでお互いに良いものを認めあい影響されて、新しい製品を開発を争うということは、オーディオが健全な発展の上で大変素晴らしいことだと思います。

SONY MDR-CD900STは、全ての構成部品を購入できる。 つづく


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