File No.53-5  MDR-CD900STというヘッドホン(5) -ヘッドホン-

MDR-CD900STとハイレゾ音源、MDR-CD900STとMDR-7506について解説しています。

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MDR-CD900STとハイレゾ音源

MDR-CD900STが登場した1989年には、広い周波数レンジとダイナミックレンジを持っているハイレゾ音源というものが存在しなかったので、MDR-CD900STが現在のハイレゾ音源時代に対応していないのではないかと不安を持っているオーディオファンも多いかも知れません。

広い周波数レンジとダイナミックをもつハイレゾ音源を上限スペックがアナログとCDの時代に発売されたMDR-CD900STが通用するのだろうか?と疑問をもっている多くのオーディオファンが存在すると思います。

現在ではハイレゾ音源対応というヘッドホンが存在しますが、実はハイレゾ音源対応という根拠がなく、ハイレゾ音源対応といのは販促用のネームではないと考えています。

つまり、どのようなヘッドホンでもハイレゾ音源を視聴することは可能で、全てのヘッドホンがハイレゾ音源対応ということになります。

実際にどのヘッドホンでもハイレゾ音源を視聴することもできます。

どのヘッドホンでハイレゾ音源の違いをモニタリングすることができ、考えられないぐらいの低品質のヘッドホン以外は、全てのヘッドホンがハイレゾ音源対応しているといえます。

MDR-CD900STは、視聴帯域のCDの音域を十分に再生できるのでハイレゾ音源対応と明記していなくても全く関係なくハイレゾ音源をモニタリングすることが可能です。

販促用にハイレゾ対応と広告されているヘッドホンよりも、MDR-CD900STの方が音が緻密で高度なので遥かにハイレゾ音源をモニタリングすることに向いていると思います。

MDR-CD900STは、これからハイレゾ音源用のヘッドホンをお求めのオーディオファン方にもオススメできます。

MDR-CD900STの写真(7)の写真
MDR-CD900STの写真(7)の写真

むしろ高価で中途半端なヘッドホンを購入するぐらいなら、日本のプロの音楽家と全く同じヘッドホンで音楽をモニターできるというメリットもあり、MDR-CD900STを購入した方が遥かに満足が得られるのではないでしょうか。 (高価ながら大変優れたSTAXのイヤースピーカーは、、例外的な存在なので除きます)

MDR-CD900STとMDR-7506

S社にはMDR-CD900STとデザインが共通しているMDR-7506というプロフェッショナル・ヘッドホンがあります。

MDR-7506は、ステレオミニプラグに対応しているのとサイドのイヤーカップの横の『for DEDITAL』の文字部分が赤いラインになっており、MDR-CD900STとデザイン的にはほとんど同じ形状をしています。

MDR-7506の写真
MDR-7506の写真

MDR-7506とMDR-CD900STのデザインは良く似ていますが、MDR-7506は海外生産の製品でDR-CD900STのように『made in Japan』の製品ではありません。

MDR-CD900STとMDR-7506の音の違いが気になるところだと思います。

MDR-7506の音は、低音と高音に少し張り出した感じにバランスされており、音質クオリティの差はMDR-CD900STとほとんど感じられません。

MDR-CD900STとMDR-7506の音は、どちらの音が優れているのではなく、求める音の好みの問題になると思います。

しかし、あえてMDR-7506とMDR-CD900STの音の違いを比べると、MDR-CD900STの方が緻密な調整されておりバランスが絶妙でなので音が高度のような感じがします。

私自身は、MDR-7506より丁寧に音を調整されているMDR-CD900STの方を評価していますが、これだけは音の好みがあるので、MDR-7506とMDR-CD900STのどちらを選ぶかはオーディオファン本人の音の好みの問題なるので、MDR-CD900STを選べば100%満足できるとはいえないところです。

もし、自身の求める音が分からない場合は、MDR-7506よりMDR-CD900STを選んだ方が無難だと思います。

MDR-CD900STの写真(8)の写真
MDR-CD900STの写真(8)の写真

MDR-CD900STの変換ケーブル

MDR-CD900STは、プロ仕様のヘッドホンなので、6.3mm ステレオ標準プラグしか付いていないので、パソコンなどのヘッドホンジャックに直接刺して使用することは出来ません。

MDR-CD900STをパソコンなどで使用する場合は、6.3mm ステレオ標準プラグを3.5mmステレオプラグに変換する必要があります。

市販で6.3mm ステレオ標準プラグを3.5mmステレオミニプラグに変換できるプラグが販売されているので別途購入する必要があります。

ここで注意していただきたいことは、6.3mm ステレオ標準プラグを3.5mmステレオミニプラグに直接変換するプラグの場合、大きいプラグを小さいプラグに変換しなければならないので構造が大きくなりプラグ自体が大きくなるということです。

プラグが大きくなれば、何らかの調子で引っ掛けたりすると、ミニプラグの先が曲がったり、最悪の場合はミニプラグの先を折ってしまう可能性があります。

変換ケーブル(1)の写真
変換ケーブル(1)の写真

そのようなことから、6.3mm ステレオ標準プラグを3.5mmステレオミニプラグに変換する変換プラグは、ケーブルの付いた変換プラグをオススメします。

また、パソコンなどの機器のジャックは、足を引っ掛けやすい下の方にある場合が多いので万全を考慮すると、なるべく変換ケーブルの先の3.5mmステレオミニプラグの部分がL字型に曲がっているタイプものが良いと思います。

先がL字型ミニプラグになっているものの方が、遥かに引っ掛けにくいからです。

変換ケーブルに関しては品質さえクリアできれば、どのようなものでも良く、極端に高価な変換ケーブルを用意する必要ありません。

高価すぎる変換ケーブルを購入するぐらいなら、他の必要なものにお金を使った方が絶対に良いからです。

変換ケーブル(2)の写真
変換ケーブル(2)の写真

私自身は、変換ケーブルを自作しましたが、最近では安価で品質の良いものが販売されているので、必ず自作する必要はありません。

必ずL字型ミニプラグなっている変換ケーブルが必要ということではありませんが、一応変換ケーブルは、L字型ミニプラグになっている方が無難だと思います。

『made in Japan』としてのMDR-CD900ST つづく


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