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有機ELスピーカーを見に行く
大阪に行ったついでに、S社のショールームに新製品を見に行くことにしました。 S社のショールームは、かつては大阪の心斎橋というとことにありましたが、現在は大阪(梅田)の駅周辺ビルに移転していました。 現在の詳細は不明です。
S社のショールームに行くと、若い美しい?女性のアシスタント方が声をかけてきたので、
『新製品の有機ELスピーカーを見に来た』
というと展示している場所に案内してくれました。
私のお目当ての新製品の有機ELスピーカーは、ショールームのほぼ中央に飾られていました。
はじめに有機ELスピーカーを見たとき正直感じたことは、
『100万円もする高価なものなのにチープだな!』
と思いました。
その有機ELスピーカーから音楽が流れていました。
流れている音を聴くと
『薄くボケたような感じの音』で
『音が良くない!』
と思いました。
私の音に対するコメントは、辛口に感じるかも知れません。
しかし、販売価格が100万円のスピーカーには、100万円の価格をつける責任があると思います。
この有機ELスピーカーがモノラルで使用することにも驚きましたが、それ以上にスピーカー本体により驚かされました。
『こんなものが100万円するのか!』
『どう良く見積もっても10万円はしないだろう!』
というのが正直な感想です。
しかし、天下のS社のオーディオ製品ですから、
『構造などに大変な工夫がしてあるのかな?』
と思いアシスタントにカタログを頂き、有機ELスピーカーの内部構造を
確認してみることにしました。有機ELは、ただのツイーター
カタログに掲載している図面を見て驚きました。
このスピーカーの低音域は13cmぐらいのコーン型ウーハーで補っており、中音域は8cmぐらいのコーン型スコーカーで補っているではないですか?
有機ELスピーカーの
『有機ELの部分は、高音部のツイーターの役目しかしていません。』
その他は、内部にはディジタルアンプを内臓しており、光ジィジタル入力も付いているようです。 低音域の13cmぐらいのコーン型ウーハーは、筒を通って低域の下のレンジを拡大しているようです。

有機ELスピーカーは、
『100万円もするスピーカーなのに、ただのツイーターですか????』
『高音以外の部分は、普通のコーン型のでカバーしている???』
『これが100万円もするスピーカーなのか?』
『オーディオ的にには、間違いなく音が薄くて良くない!』
このスピーカーの良いところは遠くに音が届くぐらいで
『有機ELスピーカーはおもちゃだ!』
思いました。
案内してくれたアシスタントの女性は私の不満そうにしているのに気づいたようで、このスピーカーの用途はHIFIスピーカーとは異なると説明してくれました。
HIFIスピーカーは、
『別のとことに展示していますよ』
と話してくれました。
驚きました。
『100万円もするスピーカーなのに、HIFIスピーカーではない!』
『本当ですか? 冗談でしょ!』
という気分です。
恐らく有機ELスピーカーの価格が2から3万円であれば、こんなに不満はなかったでしょう。
私は、S社がオーディオの活躍した時代を知っています。 S社の技術力を披露した製品は、常にオーディオファンの憧れの存在でした。
こんなチープな製品に
『堂々と100万円をつけるS社に未来があるのか!』
心配しました。