File No.12-3 有機ELスピーカー -スピーカー-

有機ELスピーカーについて解説しています。(3)

Home >loudspeaker >File No.12-3

04 / 03
loudspeaker_tag
File No.12 / 03

有機ELスピーカーにショック

私がこの有機ELスピーカーにショックを隠せないのは、この有機ELスピーカーを製作したメーカーがS社だったからです。

S社は、オーディオの発展にとてつもなく貢献し、全世界でも認められている超有名メーカーから発売されたからです。

S社のニュースレポートで、この製品を製作した技術者チームのいろいろな製作談話が語られています。

製作談話については悪くはないと思いますが、このスピーカーに販売価格を100万円の価格をつけたことに私は驚きを隠せません。

かつてのS社の技術力で1本の100万円レベルのスピーカーは、世界レベルの最高の技術力を発揮したスピーカーになります。 スピーカーのアイデアを優先するだけでなく、それを実現するための各ユニットを完全自社設計と自社生産しています。 設計したプロトタイプ(試作品)のスペックを計測したり、視聴を繰り返し長い時間をかけて最終製品となります。

100万円の価格には、1本100万円をつける責任がある

スピーカー1本100万円の価格には、1本100万円をつける責任があります。 それは、決して100万円のものを100万円で販売することではありません。

100万円以上の価値を提供することにこそ、100万円の価格を付ける意味があります。 100万円に1000万円以上の価値を提供できれば、最高でしょう。 100万円以上の価値は、高ければ高いほど良く、高いほどその会社の技術力があるといえます。

価値の判断は、ユーザーが商品に対しての満足感になると思います。

ユーザーに対しての真の満足感を与えるには、デザインや『音質が良い』などのイメージだけではなく、製品の中身のクオリティまで気を使う必要があります。

100万円の製品には、100万円なりに中身がしっかりする必要があると思います。

私には、今回のS社のスピーカーには製品を製作した技術者のプライドが製品エネルギーになって全く伝わってきませんでした。

どちらかというと今回のS社のスピーカーには、オーディオを全く知らない素人に、わからないことを良い事に煙に巻いたような感じがしました。 これでは、一時的に素人にに評価されても、長くは続きません。 それでは、何れ信用を失ってしまいます。

S社の先人が築いた100万円のスピーカーへ つづく


loudspeaker_tag
 
Site Search
 
全てのオーディオ・マスターファイルへ
▲このページのトップへ

Home >loudspeaker >File No.12-3