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CAのオーディオブース
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KYのオーディオブース
KYのオーディオブース
オーディオショウ2015とオーディオセッション2015の感想
今回のオーディオショウ2015とオーディオセッション2015で特に収穫できた情報は、ハイレゾ音源と真空管アンプについてです。
現在最高クオリティとされるハイレゾ音源とアナログレコードを視聴して、感じたことがありました。
ハイレゾ音源の音は、間違いなくハイクオリティだと思いましたが、音場が広く音が上から降ってくるような感じの音で全体の音の重心が高い感じがしました。
このハイレゾ音源の重心の高い音に対してアナログレコードの音は、重心が低く安定しているように思いました。
ハイレゾ音源の高さは、コンピュータのHDDを使用して音楽を編集して製作するときに 起こるような現象で、CDなどをHDDに取り込み無編集でCD-Rを製作しても、オリジナルのCDの音に比べて違和感を感じるような感覚です。
この重心が上がってしまう現象が、ハイレゾ音源の根本的な問題のように思います。
私は、どうやら最新のハイレゾ音源の音よりもアナログの音の方が好きで安心できるようです。
また、ハイエンドオーディオのAT製の新しく発表された真空管アンプの音は、大変素晴らしいと思いました。
AT製の真空管アンプの音は、どこか音に実が入っているような感じがあり、ノイズがほとんどない最新オーディオも、昔の真空管アンプなどの音の良さについて改めて研究する必要があるのではないかと感じさせる音でした。
今回のオーディオショウでディジタル全盛の現在に、過去のオーディオ産物といわれるような真空管アンプやアナログ・レコードプレイヤーなどが多く展示・紹介されていました。
真空管アンプやアナログ・レコードプレイヤーなどは、現在のディジタル時代からすると大変不合理なオーディオシステムといえるでしょう。
しかしオーディオの世界では普通に不合理なものが、求められているように感じました。
この不合理な世界こそが、オーディオというものを優雅・贅沢なものにしているように思いました。
ハイエンド・オーディオショウやオーディオセッションで実際の音をリアルに体験できるので、自分の求めるオーディオ製品の音を知ることが出来ます。
自分自身がオーディオに求める音を構築していくことが出来るので、機会があれば一度、来場されることをオススメします。
おわり