File No.51 / 02
50年以上前の録音について考える。
この音源の音の良さを感じたことは、ビックバンドの演奏のストレートな音の感じから、録音した音があまり加工されていないように感じたことです。
もちろん、ミックスダウンされているので全くの無加工とはいえませんが、演奏のムードをそそうような柔らかく滑らかで耳あたりの良い音質などに無理に加工した感じがないということをいっています。
歌手の声も綺麗な声に聴こえるように加工がされていない非常にストレートな録音だと思います。
50年前の録音サンプル(2)
最近のハイレゾ音源などの録音では、音が鋭くならないように滑らかな音質で加工がされているように感じられますが、50年以上前の録音のサンプルでは歌手の声もハイレゾ録音のように柔らかく滑らかに録音されるのではなく、マイクから拾った音をそのまま収録した感じがあります。
この1950年の録音を音質で判断すると、恐らく歌手にマイク1本とビックバンドの演奏にマイク2本ぐらいの使用して録音したモノラル録音ではないかと思われます。 (その後、ステレオ化されたものではないかと思います。)
演奏を録音するマイクが少ないので個々の楽器の音は、鮮明とはいえませんが全体の演奏の雰囲気はシャープで上手く録音できているように思います。
50年以上前の録音のクオリティは、想像していたよりも遥かに良く感じられ、ストレートな音は現在のハイレゾ音源にある加工されたような音よりもリアル感を感じさせられるように思いました。
この50年以上前の録音の音質が、必ずしもハイレゾ音源よりも優れているとはいいませんが、このような50年前の音を視聴すると、現在のハイレゾ音源などの高音質といわれる音源に何か欠けている部分があるように感じられてなりません。
50年前の録音サンプル(3)