File No.9-2 記録するメディアがない -ディジタル-

記録するメディアがない(2)

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File No.09 / 02

困った問題

まず各メディアについて

現時点、どのメディアで記録したら最良であるか確定していません。 安いDVD-R等で記録すれば良いことなのですが、最良の音質で記録できる保証はありません。

ほとんどのオーディオ機器がDVDに対応していないことと、オーディオのクオリティをもったDVDレコーダーは皆無に等しい状況です。

パソコンを利用すればあらゆるメディアで録音・再生できますが、パソコンでオーディオのクオリティの記録することはたいへん難しいのが現状です。

パソコンでのオーディオについては、後に詳しく記事にしていく予定ですでで、ここでは割合させていただきます。

音の良い単体オーディオ・レコーダーについて

パソコンが普及したことでパソコンとソフトウエアで簡単に記録できるようになり、良い単体のオーディオ・レコーダーの発売はたいへん少なくなりました。

パソコンの普及以外に原因は、オーディオを記録する良いメディアがないことも考えられます。

良いメディアが発売されることがなくなった。

SDカードなどメモリーメディアはたいへん便利な記録メディアですが、構造上寿命が短いので長期記録には向かないと理由で一応除外させていただいています。

かつてCD-Rが初めて発売されたときには、メディアメーカーの各社が開発を競いあっていました。

太陽誘電、TDK、富士フィルム、マクセル:シアニン(スーパーシアニン)系

三井化学、コダック、リコー:フタロシアニン系

三菱化学:アゾ(スーパーアゾ)系

 

シアニン(スーパーシアニン)系では、各社色素などの開発はもとより保護色相などを独自に開発して競争していたので、盤面の色も様々なものが存在しました。

記録面の保護層が、太陽誘電の薄い青色から緑色の富士フィルムや真っ青のTDKなど大変ユニークなCD-Rメディアが発売されていました。

特に記録面が真っ青なTDKは、見た目は良くありませんが鮮度の高い音が記録できたので、販売されなかったことにがたいへん惜しまれます。

三井化学、コダック、リコーのフタロシアニン系は、盤面がコールド色なので見た目が良く魅力的でした。 フタロシアニン系には、高級品には反射層に金を使用したCD-Rもあり、長期記録を真剣に考えたものも存在します。

反射層が金だから音が良いということはありませんでしたが、他社と競争して開発していると必ずオーディオにとって最適なものが登場したことは間違いありません。

三菱化学のアゾ(スーパーアゾ)系は三菱化学のみの開発でしたが、他社との競争により性能の良い記録を目指していました。 現在のDVD-Rのほとんどがアゾ(スーパーアゾ)系という事実は、アゾ(スーパーアゾ)系の性能の良さがうかがえます。

各社がいろいろと考えて開発努力しているときは、音の良いメディアが開発されたり長期記録保持できるメディア、その両方を有するメディアが登場してくるので、消費者にとってこれほど良いことはありません。

現在の状況はメディアを開発していたほとんどのメーカーが、開発をやめてしまったので良いメディアが発売されなくなり、本質的な良いメディアを入手が出来なくなってます。

現状のCD-RやDVD-Rのメディア

現在CD-RやDVD-Rのメディアは、低価格で製作するためにほとんどが海外で生産されるようになりました。 その為、三井化学、コダック、リコーのフタロシアニン系や三菱化学のアゾ(スーパーアゾ)系のCD-Rは、生産されなくなりました。

現在、CD-RやDVD-Rの信頼性のあるものは、日本製のメディアだといわれています。 その日本製のCD-RやDVD-Rも、太陽誘電1社のみの生産になっています。

よってCD-RやDVD-Rで日本製と書かれているものは、すべて太陽誘電が製造しています。

この日本製のCD-RやDVD-Rを購入すれば、安心して記録できるものなのでしょうか?

1社製造の問題 つづく


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