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記録するメディアがない(1)

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記録するメディアがない

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オーディオを記録するメディア

CD(コンパクト・ディスク)が登場して以来、ディジタル・オーディオが主流になり、最近ではCDの音質を上回るといわれるハイレゾ音源まで登場するようになりました。

しかし、ここにきて大きな問題が発生しています。 これらのディジタル音源を、どのように保存したら良いか分からないということです。

オーディオの楽しみが再生するだけなら問題はないことですが、自分で録音して再生するとオーディオ楽しみが大きく広がります。

オーディオがメーカーの販売するメディアの再生だけなら、楽しみが半減してしまうでしょう。

そこで、オーディオを記録するメディアについて考えたいと思います。

まず、各記録メディアの特徴から記載していきます。

各メディアの特徴

CD-RやCD-RW

CD-Rは、1回のみ書き換えのメディアでCD-RWは書き換え可能のメディアです。

CD-RやCD-RW(対応してしているプレーヤーのみ)は、一般のCDプレーヤーで再生できるという特徴があります。

CDは、オーディオで最も普及している機器でCD-Rで音楽を記録すれば、いろいろな人と共有できるメリットがあります。 しかし、記録できるスペックはCDのスペックになり、もちろんハイレゾ音源は対応していません。

CD-RやCD-RWはスペックはCDと同じですが、現時点CDプレーヤーなどの普及率からして、音声を記録する方法として最も良い方法といえます。

問題は、良いメディアが選べない状況と新しく録音する機器(レコーダー)が発売されることが少ないことです。

ハードディスクなどで記録

ハードディスクは、現在最も容量があり、1ギガあたり記録の価格が最も低価格な記録方式です。

この方式はあらゆる記録フォーマットで最も長く記録できるのですが、他のメディアよりサイズが大きくて振動に弱い欠点があります。

このハードディスクで記録していると、ついつい容量を気にせず記録してしまいがちになり、あっという間に何十ギガも記録しまってしまいます。

その為にハードディスクから他のメディアに移すには、ファイルを分割したりして大変にな作業になります。

恐らくオーディオをハードディスクを記録している人で、他のメディアに小まめに移して楽しんでいる人はたいへん少ないでしょう。

ハードディスクには、物理的なモーター搭載されているので何時かは必ず壊れます。 ずるずるとハードディスクで記録しているうちに、故障して大切な全てのデータを失ってしまうのが落ちになってしまいます。

またハードディスクは、主にハードディスクレコーダーなどのコンピュータをソフトウエアを使用して再生する必要があるので、オーディオとしてのクオリティを維持するのがたいへん難しい録音媒体でもあります。

SDカードやコンパクトフラッシュなどのメモリーメディア

SDカードやコンパクトフラッシュなどのメディアは、たいへん容量を大きくコンパクトで、大変便利で利用しやすい特徴があります。

この便利なメディアは、オーディオ、ビデオ共に主要な記録方法になりつつあります。

SDカードやコンパクトフラッシュなどのフラッシュメモリーといわれる半導体不揮発性メモリーの記録保持の理論上の寿命は、約10年といわれています。

理論上の寿命は、あくまでも理論上で実質的に10年以下であることは間違いありません。

このメディアに永久保証をつけているメーカーがありますが、これは信用や販売をあおる誇大広告の可能性があります。

これは、永久保証で品質の良さや親切で保証をつけているのではなく、心理的な販売促進を利用しているだけではないでしょうか?

普通の人が永久保証ときくと、安心、安全、高品質、高信頼性と想像してしまいます。 その人の心理を巧みに利用した方法だと考えられます。 もし永久に保証されるのであれば保証書などつける必要などなく、実物だけあればいつでも保証できるようにしなければなりません。 これは、時代と共にメモリーの容量が大きくなり価格の安くなることを考慮し、故障したときに交換する人は少ないということで、人の心理を巧みに利用した商法ではないでしょうか。

どのような製品でも時間とともに劣化しないものは、この地球上に何処にも存在しません。 その中で永久に保証できる製品などありえないことです。 (一部の鍋やフライパンなどの修理のできる体制のもつ製品は除きます)

その他の記録メディア

MOディスク(光磁気記録ディスク)は、容量を抜きにしたら最も長期記録と書き換え性能の良いメディアです。

MOは、標準で640メガバイトと容量は少なく約CD1枚分しか記録できません。 ギガモという1、3ギガバイト記録できるMOも存在しますが、あまり普及もしてなく書き換え性能も640メガMOより劣ります。

MOは、現時点で書き換え性能と長期記録に最も適したメディアといえます。

MOもハードディスクと同様に、コンピュータのソフトウエアを利用しようしなければならなく、オーディオとしてのクオリティを維持できるかが問題です。

MOドライブもオーディオ用には製作されていないので、オーディオのクオリティで利用できるかどうかも疑問があります。

一部のプロ用の特殊なオーディオ・レコーディング用のMOレコーダーもありますが、既に生産されていなく専用のMOメディアも高価で入手しずらいので、現実的に利用はできません。

MOはドライブとMOメディア共に生産が終了しているので、今後のオーディオに利用されることはないでしょう。

私は、オーディオを記録する方法として、MOのような性能のメディアの普及を望んでいます。

DVD-RAM

DVD-RAMは、DVD-RWなどのメディアより遥かに書き換え性能が良いメディアですが、DVD-R勢の規格に破れ今ひとつメジャーになれなかったメディアです。

そうこうしているうちに、ブルーレイディスクが登場したのでDVD-RAMの生産は終焉を迎えることになりました。

DVD-RAMでオーディオ専用の記録機器はありますが、特殊な部類の製品で既に生産は終了しています。

DVD-RAMは、オーディオ記録メディアとして書き換え能力が良いので魅力を感じますが、メインはパソコンのドライブになるので、MOと同様にオーディオとしてのクオリティに維持できるかが問題です。

現在、ドライヴとDVD-RAMメディア両方ともに生産が終了しています。

DVD-RAMは、記録保持としてDVD-RWより遥かに優れているので何らかの形で復活してもらいたいメディアです。

BR-R、BR-RE

現在、ディスクメディアで最も高密度で記録できる記録方法です。 大容量のデータのハイヴィジョンの画像をディスクに記録する方法として登場ししました。

BR-Rは、CD-RやDVD-Rと同様に一度だけ書き込みができるディスクです BR-REは、CD-RWやDVD-RWと同じく書き換えができるメディアです。

BR-R、BR-REは、ブルーレイを使用して記録する方法で、DVDよりレーザー光線が絞れるので高密度記録が可能になりました。

BR-R、BR-REは、1層25GBで2層で50GBという大容量が記録できます。

その他、BR-R XL(片面3層/4層)で3層の容量100GB/4層の容量128GBのタイプもあります。

オーディオでは、DVD-Rと同様にコンピューターのソフトウエアを利用して使用するのでDVD-R等と同様に使用できますが、専用のドライブが必要になります。

BR-R、BR-REは大容量ディスクに記録できることから、今後のオーディオ記録する主要な方法になる可能性がありますが現時点ではあまり利用されていません。

BR-R、BR-REの記録保持能力は、DVDより遥かに優れているといわれていますが、高密度になればなるほど、隣のビットに間が小さくなるのでディスクの劣化しやすくなり記録する階層が増えれば増えるほど、微妙な反射を読み取る必要になるので耐久性を維持するのが難しくなるのが普通なので実際にどれだけ耐久性があるか疑問があります。

メーカーは、このメディアの記録方法や構造を詳しく解説していますが、耐久性に対して詳しく述べていないので、なんらかの問題を抱えている可能性があります。

DATなどのテープメディア

DATは、DATレコーダー及びDATテープが生産終了してから、10年以上経過しています。

どんなに音質のクオリティが良くても、これからオーディオレコーダーとして使用するには無理があります。

テープメディアは、意外にも長期記録することができることが最近分かったようです。

困った問題 つづく



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