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ハイレゾ音源の謎について
私が世の中に販売されているハイレゾ音源の媒体というものに疑問をもってしまったのは、私自信が古いアナログレコードの時代の音楽を好んでいることが理由かも知れません。
ハイレゾ音源というものに疑問をもってしまった理由として、ハイレゾ音源は即発のCDやアナログレコードよりも遥かにスペックをもっているはずなのに、ハイレゾ音源で新しく発売されているSACDなどに一度も音が良いという印象を持ったことがないからです。
SACDやハイレゾ音源の音質クオリティのことをいっているのでなく、再生される音の出方があまり好きではないのです。
ハイレゾ音源の技術的なスペックの問題を否定しているのではありません。
ハイレゾの音源のスペックだけで考えると、周波数特性、ダイナミックレンジ、SN比など間違いなくCDやアナログレコードの性能を遥かに上回って高音質といえるからです。今回の記事ではハイレゾ音源の音の問題については、無視することにします。
今回はハイレゾ音源が、CDやアナログレコード以上に高音質であるという仮の過程をして、ハイレゾ音源の謎について考えいきたいと思います。
ハイレゾ音源とは
ハイレゾとは一般にCDを超える高音質で再生できるSACDやDVD-AUDIOのことをいいます。
またハイレゾは、SACDやDVD-AUDIOのようなパッケージメディアである必要ではなく、パソコンで再生できる24bit音源もハイレゾといいます。
CDの規格である16bit以上の高音質の音源データを再生することできれば、ハイレゾ音源ということになるということです。
ハイレゾ音源は、PCMであれば16bitから24bitに拡張されたもので、この考えは簡単でコンピュータが16bitから32bitになったのと同じで高性能・高音質になったということです。
SACDのDSDは、1bitの音楽データですが性能的にPCMを基準として換算で24bit相当の音質と言うことになります。 PCMもDSDのどちらであっても最終的にはアナログ音声にしなければならなく同じことだといえますが、音源データの扱い方が違うといったら良いでしょう。
一般にハイレゾ音源というと言葉を聴くだけで
『高音質』
というイメージがついてきます。
確かにスペック上を考えるとハイレゾ音源がCD以上に高音質ということは間違いないことだとおもいますが、ハイレゾ音源というものががどのようにスペック上素晴らしくても、それはあくまでもスペック上での話であり、視聴上の判断はまた別の問題というこになります。
今回の記事は、一応ハイレゾ音源は『高音質である』ということを前提して進めていくようにしています。
ハイレゾ音源のマスターテープからのディジタルマスター製作の謎
SACDやハイレゾ音源などで、少し思いあたることがありました。
非常に不謹慎な発言になりますが、
『本当にすべての製造工程をハイレゾ音源という形で維持して製造しているのだろか?』
という疑問です。
一般にハイレゾ音源を考えるとき、最終のパッケージや音源の状態が、ハイレゾ音源であれば良く、途中の経過についてはほとんど分からない状態だと思います。
もしSACDやハイレゾ音源の製造で途中経過の工程でハイレゾ音源以外のCDと同じ16bitのデータ処理をおこなってしまうと、最終的にハイレゾ音源であってもハイレゾをいえるだろうかという疑問があります。
最終のSACDやハイレゾ音源の状態であれば間違いなくハイレゾ音源を言えますが、途中経過にハイレゾ音源でない状態があると、ハイレゾというCD以上の優秀な音質クオリティを本当に維持できるだろうかと思います。
このような疑問に思うことがあるのですが、今回はSACDやハイレゾ音源がの音が優秀であると想定して進めていきます。
ハイレゾ音源という高音質を維持するには
ハイレゾ音源の高音質を保つためには、最初に出来上がったデジタルおよびアナログのマスターから、他のフォーマットに変換せずにプレス用のマスターを製作する必要があります。
ハイレゾ音源の製作工程の間に一切の他のフォーマットに変換しないのが、音質のクオリティを維持する最高の方法だと考えられます。
最高の音質をハイレゾで実現させるためには、いかに製作途中でフォーマット変換しないかが重要であると思います。 (これらは一応録音されたハイレゾ音源の状態が最高であったというこを想定して、お話を進めています。)