File No.43-3 SACD・ハイレゾ音源は、本当なのだろうか?(3) -ディジタル-

他のファーマットに変換することが、音のクオリティの低下させるという実験ついて解説しています。

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File No.43 / 03

他のファーマットに変換することが、音のクオリティの低下させるという実験

ファーマットを変換することが、音のクオリティの低下させてしまうということは、パソコンがあれば自身でも簡単に実験することができます。

かつては自身でパソコンを使用して24ビットに変換するには、大変高価な音楽編集ソフトが必要でしたが、現在では安価な音楽ソフトで簡単に変換できるようになりました。

私自身は、大変高価な音楽編集ソフトが必要な時代からパソコンで音楽を録音するということや音質などに興味をもっていましたので、大変高価な24ビットレコーディングが出来るプロ仕様の音楽編集ソフトを使用していました。

当時は現在と違ってパソコンで24ビットの音楽のデータを扱うことは、専用のソフト以外にもサウンドカードなどハードウェアを含めて何から何まで高価でした。

当時、私は理論上CDの音質より大幅に音質をアップできると考えられる24ビットレコーディングというものの音質に大きく期待していました。

しかし、期待していたとは結果とは裏腹に散々に終わり、パソコンで録音した音質や24ビットレコーディングが優れているということに疑問を持つようになってしまいました。

パソコンの録音で高音質を得る難しさやパソコンの音質については、いずれ詳しく掲載していきたいと考えていますが、今回は他のフォーマットに変換するこが、どのように音質クオリティに影響するかに絞ってお話を進めていきます。

このことは前にも掲載したことがありますが、パソコンで市販のCDと同様の音質クオリティのものを製作するのはたいへん難しいのが現状です。

ここでフォーマット変換が音質を劣化させると実験の簡単な方法を掲載しておきます。

まず音質の良い自身のお気に入りのCDを用意します。

そのCDを、リッピングしてパソコンに取り込みます。 (CDの取り込みは、最小限の変換のwavファイルに取り込んでください。)

パソコンに取り込んだwavファイルを音楽編集するソフトウエアで、24bitのwavファイルに変換します。

その24bitのwavファイルの音とオリジナルのCDの音を聴き比べてみれば、音がオリジナルよりも間違いなく悪くなっていることがわかります。

これは、再生音にノイズが乗っかるなどや音データ上不完全あるといっているのでありません。

取り込んだCDのデータ的にはパソコン上では正しい状態でだったとしても、再生される音に違和感を感じられれば音のクオリティの低下したいう判断をしています。

あくまでも元のCDの再生音と取り込んで24bitのwavデータに変換した再生音とを視聴して聴き比べた結果、音質が劣化しているとしか言いようがありませんでした。

24bitのwavデータに変換した音の傾向としては、オリジナルのCDの再生音よりも音像が上がってしまい、元のCDにあったような鮮度が失われている感じがします。

また24bitのwavデータを再度16bitのwavに変換してCD-Rに焼きなおしてから、別途のオーディオCDプレーヤーで再生しても音が悪くなるという結果は変わりません。

一度、他のフォーマット変換した音楽データは、どのようにしても元とCDと同じ音に戻すことはできませんでした。

私は、以前に24bitの音楽データを16bitに変換する時にさまざまなディザリングなどの高度な操作を実験してみましたが、どのような高度な操作も全く時間の無駄で無意味であるという結論に至った限りです。

CDをパソコンで取り込んでフォーマット変換するの図
CDをパソコンで取り込んでフォーマット変換する

一度他のフォーマット変換した音楽データは、どのように高度なデータ変換操作しても元のような音に戻すことは不可能でした。

このようなことは、音のデータ上でのべりファイやコンベアなどのデータ的に正確であることを指摘しているのではなく、他のフォーマットに変換した音楽データは視聴上音質が劣化していることを言っています。

もちろん音が悪くなる理由として微妙なデータのずれから生じるジッターなど、いろいろ何らかの原因があるといわれていますが、本当の原因ははっきりわかっていません。 (音の劣化の原因としてジッターなどを調べたこともありますが、必ずしもジッターの性能が優れていることが、必ずしも視聴上の音質の良し悪しに関係するとはいえないように思いました。)

その他にいろいろと音を悪くする要因は考えられますが、ここで間違いなくいえることは、一度でも他のフォーマット変換してしまうと二度と同じ音のものができないということです。

他のフォーマットに変換することは、間違いなく視聴上の音質を悪くしてしまいます。

パソコンを使用して、いろいろなフォーマットに変換を試して出来上がったものを直接視聴してみると音質の劣化していることが理解できると思います。

注意)今回の音質の劣化させる原因として、フォーマット変換について限定しています。 パソコンを使用することで録音・編集が音を劣化させることについては、機会があれば後日掲載したいと考えております。

★パッケージメディア(CD,SACD,DVD-AUDIO)の製作の流れ

パッケージメディア(CD,SACD,DVD-AUDIO)の製作の流れ図
パッケージメディア(CD,SACD,DVD-AUDIO)の製作の流れ図

CD,SACD,DVD-AUDIOなどのパッケージメディアが出来るまでの製造工程の流れになります。

詳細な部分は、若干異なることがあると思いますが、大まかに見ると大体このような流れになると思います。

最高の音質クオリティの維持する流れ つづく


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