File No.13 / 02
『音質』は、『価格』に比例しない
もし、『音質』と『価格』が比例するなら、オーディオにオカルトが入る余地はたいへん少ないでしょう。
『音質』と『価格』について簡単なグラフを作成して見ました。 (グラフは、わかりやすく説明する為に単純化しています。

このように、『音質』と『価格』が比例すると、オカルト製品であっても全く問題がありません。
しかし、実際にはある価格までは『音質』が急激に向上しますが、それ以上はほとんど横ばい状態で音質の向上がありません。
より価格を上げていっても、『音質』の判断は人の感性に左右されていくので、音質が向上していてもわからなくなります。
グラフでは、線が波打つ状態になるということです。 価格の上昇で必ずしも音質が向上するとは限らず、音質が下がるということもありえます。つまり、どんなに高価なオーディオ製品を購入しても、価格に値した効果を得ること出来ないでしょう。

経済的にいうと
『費用対効果』
が悪くなるということです。 (費用対効果の実際の意味は違いますが、いいたいことは伝わっていると思います。)
例外的にスピーカーの状況は少し異なり物理的に追求ができれば、高価になるほど音質が良くなる可能性があります。
アクセサリー類になれば、高価な製品でも音質の向上に全く効果のないものも存在し、 価格の上昇の早い段階から、グラフの線が大きく波打つ状態になります。
オーディオというものは趣味の世界なので、どのような高価な製品を購入しても本人が納得さえしていれば全く問題がありません。
ほとんどの人が買えないくらいの高価なオーディオ製品を購入して、人に自慢するのもオーディオの楽しみだと思います。 また、高価なオーディオになると装飾も美しくなっていくので、オブジェのような価値もあるでしょう。
しかし、ここで最も言いたいことは、
『音質』は、『価格』に比例しない
ということです。
『音質』は、『価格』に比例しないということを考えてオーディオを追求していくと、オカルト製品の矛盾が理解できるのではないでしょうか
補足 ディジタル・オーディオの登場で底が上がった。
アナログがオーディオの主流の時代には、安価なオーディオ製品は音がこもったり、視聴上明らかに不快なノイズがのっかってきたりして、いかにも低品質という感じがしました。
ディジタル・オーディオの登場で、音質の底が上がり低価格なオーディオ製品でも視聴上不快になるものはほとんどありません。
グラフのようにディジタル・オーディオの登場で、音質の底が上がったといえます。