File No.14-3 オーディオの音は、生演奏にはかなわない? -コラム-

オーディオと生演奏の賛否(3)

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現在では、オーディオの方が芸術を味わえる

現在では、オーディオの音の方が芸術を鑑賞できる可能性があります。

コンサートは芸術よりイベント的な要素があるのに対して、レコーディングではアーティストは自分の芸術を最高の状態で録音したいと考えています。

芸術性の高いアーティストでCDやレコードを製作する人は、必ずもっている感情です。

コンサートではなかなか再現できない芸術でも、CDやレコードを製作する時には、最高の状態を録音したいと考えます。

アーティストだけでなく、録音を担当するエンジニアなどもアーティストの芸術を最高に表現を録音しようと努力していきます。

1枚のCDやレコードを製作するのには、様々な人がかかわりがあって製作されて行きます。

そこには、アーティストと共に最高の芸術を再現したいという気持ちが入っていると思います。

よってCDやレコードに録音された音は、芸術家の一般の観客に伝える最高の芸術の表現が詰まったものだといえるのではないでしょうか。

生演奏の生の音が、芸術を伝えることのできる最高の方法であることは間違いないことだと思いますが、現在のようにショービジネスが発展し一般化した結果、皮肉にも生演奏で最高の芸術を堪能することが難しくなってきています。

現在では、

『生演奏よりオーディオの音の方が、芸術を味わえる可能性』

十分にあります。

ホールの座席の位置で音が大きく変わってしまう。

もう1つCDやレコードで音楽を聴く方が良い理由は、理想的な芸術性のある生演奏が披露されたとしても、コンサートホールの座る位置で音が大きく違うので、音楽の鑑賞する音の状態が異なります。

コンサートホールで最高の音で聴ける座席もあれば、反響エコーが多く音楽が聴き取りづらい座席もあります。

運良く最高の音で聴ける座席に着くことができれば良いですが、なかなかそのような座席ににあたること希少です。

CDやレコードなどの録音された音楽では、最高の状態で録音されたものを安定して楽しめます。

以上の理由により現在では、CDやレコードなどの録音された音は、身近で音楽という芸術を堪能できるもといえるのではないでしょうか。

オーディオを追求する楽しみは、この音楽という芸術を最高の状態で引き出したいという 自然な欲求の結果になります。

オーディオファンが大金を払ってまでも、オーディオに良い音を求める理由は間違いなく、 ここにあると思います。

                          おわり

                         



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