File No.2-3 コンセント -アクセサリー-

PCOCCの壁コンセントについて解説しています。

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PCOCCの壁コンセント

高級オーディオコンセントで導電部分がPCOCC(単結晶状高純度無酸素銅)という特殊な純度の高い銅が使われているものがあります。

PCOCCの壁コンセントについて説明する前に、PCOCCというものについて説明したいと思います。

PCOCC(単結晶状高純度無酸素銅)について、

1980年代初めに、日立電線(株)が音響用途向けの無酸素銅としてLC-OFC (線形結晶無酸素銅)を開発しました。 LC-OFCはこれまでのOFC(無酸素銅)より結晶が大きく銅の純度が高いので音に良いということで、瞬く間にオーディオの世界に受け入れられ、多数のオーディオメーカーにオーディオケーブル、スピーカーケーブル、映像ケーブルに販売されるようになりました。

それから数年後、LC-OFCに対抗すべく藤倉電線(株)PCOCC(単結晶状高純度無酸素銅)が発売されました。 PCOCCは、ケーブルの銅の結晶が1つか2つぐらいしかないので、LCOFCを上回る高純度のケーブルとして、オーディオファンの中で直ぐに話題になっていきました。

PCOCCは、オーディオメーカーも直ぐに受け入れられ、多数の製品が販売されるようになりました。

あるオーディオメーカーは、ほぼ全ての製品にPCOCCを採用するようになったぐらいです。

私も、PCOCCの製品、オーディオケーブル、スピーカーケーブル、映像ケーブル、またヘッドホンのコードがPCOCCのものを聴いてきました。

PCOCCは不思議な銅で、どの製品でもPCOCCの音がします。

どのような音かと申しますと、高音がクリアーで少し鋭くなり、低音が薄くなります。 その為なのか、中音がスッキリとして細くなってしまいます。

これは、PCOCCを使用した製品に全ての特徴のようなものです。

なぜ、PCOCCを使用している製品が同じ様な音のキャラクターになってしまうのか不明ですが、PCOCCは不思議な銅で、どの製品でもPCOCCの音がします。

LC-OFCを使用している製品でも、ここまで音のキャラクターが定着することはなかったのですが、PCOCCの製品は、明らかに前述のPCOCCのキャラクターの音がします。

たいへん不思議なことです。

PCOCCの壁コンセント 結論

PCOCCの壁コンセントに交換すると、高音がクリアーになるので音質が良くなったと感じ成功したと思うでしょう。

しかし、少し聴いているうちに中音が細く低音がスカスカしているので、物足りなく感じてしまうのではないかと思います。

PCOCCの音は、全体にクリアーでスッキリした音ですが、音楽の表現の重要な部分の中音の厚みや低音の粘りみたいの失われる感じがして、私は何度聴いても好きにはなれませんでした。

私は、クリアーの音よりも全体の表現が重要と思う(頭で考える以前に、何故かPCOCCの使用した製品は長く聴いていられない。)のでPCOCCの使用した製品、映像ケーブル以外は避けるようにしています。

ロジウムメッキ、金メッキ、プラチナメッキのコンセントへ つづく


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