File No.24-8 サウンドフェスタ 2015 レポート(8)  -その他-

サウンドフェスタ 2015のプロ仕様小型スピーカーの視聴会(2-2)

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プロ仕様小型スピーカーの視聴会(2) -サウンドフェスタ2015 レポート(8)-

大型スクリーンの写真
大型スクリーンで小型スピーカー仕様が説明されます。

大型スクリーンでナレーションと共に、プロ仕様の小型スピーカーがされます。

Electro-Voiceのプロ仕様の小型スピーカー(2)

Electro-Voiceのプロ仕様の小型スピーカーの音

横にあるスピーカーを交換している写真
横にあるスピーカーを交換していきます。

YAMAHAのプロ仕様の小型スピーカーの音(1)

YAMAHAのプロ仕様の小型スピーカーの音(2)

YAMAHA-LINE6のプロ仕様の小型スピーカーの音

プロ仕様のスピーカーとホーム・スピーカーの違い

今回の小型プロ仕様スピーカーの視聴会でプロ仕様のスピーカーというものが、どのような性質のスピーカーであるか、はっきりと理解することができました。

プロ仕様のスピーカーの音は、若干の各メーカーの主張はあるものの、どのプロ仕様のスピーカーを聴いてもボーカル帯域がクリアーで明瞭で低音に迫力があります。

このようにしなければ、人の体や衣服などに音が吸収されてしまい音が遠くに届かないからだと思います。

プロ仕様のスピーカーでボーカル帯域がクリアーで明瞭な音と低音に迫力がなければ、音楽家がステージでインパクトのある音を再生できません。

恐らくホーム・オーディオのように周波数帯域に対してフラットレスポンスで音を調整すると、音が響かなくなりインパクトのある音が再生できないでしょう。

高忠実な音の再生を考えると周波数帯域に対してフラットレスポンスが理想なのですが、プロ仕様のスピーカーには、帯域の盛り上がる部分が感じられます。

この特徴がプロ仕様のスピーカーとホーム・スピーカーの大きく異なるところです。

ホーム・スピーカーは、プロ仕様のスピーカーから学ぶことも多い

近年ホーム・オーディオで、今回のような視聴会で視聴したようなプロ仕様のスピーカーの音が高い評価されていることがあります。

これは、プロ仕様のスピーカーのボーカル帯域がクリアーで明瞭な音と低音に迫力が魅力に起因していると思われます。

ホーム・スピーカーでは、品位のある音を再生させるのに音が柔らかく滑らかな音質を求める傾向があります。

ホーム・スピーカーの音が柔らかく滑らかな音質は、音が暖かく魅力がありますが音が音のは迫力に欠けることがあります。

その為にプロ仕様のスピーカーを好むオーディオファンからホーム・スピーカーの音は、オーディオの音と批判されることがあります。

音は、視聴する人の好みになるので、どのような音でも批判することはできませんが、プロ仕様のスピーカーの音はホーム・スピーカーの製作者も学ぶ必要があります。

ホーム・オーディオは音の品位だけでなく、プロ仕様のスピーカーの明瞭な音について追求していく必要があります。

いろいろなオーディオの考えの中で、プロ仕様のスピーカーに魅力がある人がいれば、プロ仕様のスピーカーの音の魅力を研究して、それをホーム・スピーカーの設計に生かすことが良いスピーカーを製作する上で重要になると思います。

プロ仕様のスピーカー及びプロ・オーディオの音を学び研究していくことは、ホーム・オーディオをより楽しくすることは間違いありません。

オーディオは、プロ仕様のスピーカーで十分か?

プロ仕様のスピーカーの音は、ボーカル帯域がクリアーで明瞭な音と低音に迫力があり魅力的な音がします。

  

『プロ仕様のスピーカーがあればホーム・スピーカーは必要ない!』

  

という意見が一部のオーディオ・ファンに存在しますが、この意見は少し極端に思います。

プロ仕様のスピーカーを聴くと、最初はボーカル帯域がクリアーで明瞭な音と低音に迫力に魅力を感じますが、長く視聴しているとその魅力が押し付けがましく感じてしまいます。

どの音楽ソースを聴いても、ボーカルが目立ってしまう感じがし、周波数帯域の盛り上がりが視聴上の正確な定位感が得れないように思います。

またプロ仕様のスピーカーには、超高音域や超低音域が不要なので再生レンジが少し不足しているように感じます。

その周波数帯域の不足は、微妙な音の表現を再現するのが難しくなるので、どのような音楽ソース聴いても、良くも悪くもプロ仕様のスピーカーの音がするように感じてしまいます。

それが私が考えるプロ仕様のスピーカーの音の不満な点です。

これは、あくまでもプロ仕様のスピーカーで音楽を再生した時の不満で、楽器演奏などの表現する音ではありません。

ホーム・オーディオのスピーカーの音にも問題がありますが、プロ仕様のスピーカーの音だけでもオーディオは満足できません。

どのようなオーディオでも、音の研究と追求は怠ることはできないと思います。

オーディオ・メーカーが、自社の満足してしまうと今後のオーディオの発展が期待できません。

プロ仕様のオーディオの良いとことは良いところで認め、ホーム・オーディオで良いところは良いところで認め、研究・追求していくことがオーディオ全体の理想だと思います。

スタジオ・モニター

オーディオファンは、プロ仕様のスピーカーの中でもスタジオモニター・スピーカーに最も興味があると思いますが、今回のサウンドフェスタ2015では音質をモニターする本格的なスタジオモニターは出品されていませんでした。

モニタースピーカー類はありましたが、プレイバック用の二アフィールド・モニターで本格的なスタジオモニターは皆無でした。

スピーカーで最も設計・製作が難しいのが大型スタジオモニター・スピーカーです。

オーディオの発展には、大型スタジオモニター・スピーカーは欠かせない存在なので、今回、出品されなかったことに残念に思います。

メーカーの実力も問われる大型スタジオモニター・スピーカーですが、大型スタジオモニター・スピーカーを製造できるメーカーは、必ず企業価値が上がるので是非挑戦してほしいものです。

大型スタジオモニター・スピーカーの製作は、次回のサウンドフェスタの期待したいと思います。

TANNOYのプロ仕様の小型スピーカー

TANNOYのプロ仕様の小型スピーカーの音

プロ仕様小型スピーカーの視聴会の会場の写真
プロ仕様小型スピーカーの視聴会の会場の様子

サウンドフェスタ 2015 レポート(9)    つづく


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