File No.8-2 コンデンサーの故障する -アンプ-

アンプのコンデンサーが、故障する理由(2)

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その後の部品メーカーはどうなったか

1989年に日本の経済はピークを打ち、株価や土地が下がりはじめました。

日本の景気の減退です。

経済学者たちは、後付けでいろいろな理論をいいますが、これは日本の製造業とは関係ないところで発生したことです。

当時は、大企業から個人に至るまで本業に関係ない投機に夢中になり、利益を投機から得ようとして必至になっていました。

投機は何れ崩壊するもので、それが1989年から崩れだし、その付けが日本の主要産業の製造業に大きなダメージを与えました。

そのときの日本製品はバブルで価格が高くガラパゴスで世界に通用しなかったといわれることがありまが、この時代の日本の電化製品が世界のに通用しないなら、どの時代の電化製品が通用するのでしょうか?

このことは話が長くなってしまうので、後日まとめて記事にしたいと思います。

不景気が突入した日本経済は、その原因を人件費や生産価格に求め、1990年を超えてから、日本の大手の家電メーカーは、海外生産に移行し始めまるようになりました。

海外で生産を拡大するには、日本の部品メーカーを無視することはできません。 良い部品がなければ、良い製品は作れないからです。

それで、日本の部品メーカーも共に海外へ移転するようになりました。

その為、優秀だったコンデンサーや部品などの部品が日本で製造されるのが少なくなりました。

日本での生産が少なくなると、オーディオ・メーカーに供給する良質な部品の供給は減り、オーディオ専用になると価格が大幅に上がるので、かつてのような自社特別仕様みたいなオーディオ専用の良質な部品を入手することが難しくなっています。

もちろん大手のメーカーが生産拠点移転の影響で、良質な部品を生産していたメーカーがなくなってしまった影響もあるでしょう。

現在では、オーディオ・メーカーが希望するような良質な部品が、入手しづらくなっているのが現状でしょう。

部品メーカーが海外に移転してから

日本の部品メーカーが海外生産に移転してから、部品の品質は大きく低下しました。 誤解がないように申しますと、1980年代では普通であった日本の部品の品質から大きく低下したという意味です。

この日本の低下した品質の部品でも海外では高品質です。

これまで日本製の高価な部品を採用できなかった海外メーカーは、日本の部品メーカーが海外に工場を移転したことにより容易に部品を購入できるようになり、世界の工業製品の品質が平均化するようになってしまいました。

これまでのmade in Japanの品質は低下して、海外メーカーの品質はアップしたということです。

日本で製品を製造しても中の部品が海外で生産されているので、その部品の性能がボトルネックになるため、以前のような日本独自のクオリティの製品は、生産することができなくなったのが本当のところでしょう。

経済学者の人の中には、

  

『日本の製品は、ガラパゴスで国際競争力がない』といいます。

  

私は、日本の製品の製品が海外のメーカーと変わらなくなったため、価格の高い日本製品のメリットがなくなったからだと思います。

現在の日本家電は優れているといっても、部品のほとんど海外で生産されているので、それがボトルネックになって、それ以上品質を上げることができないので価格競争に巻き込まれるものだと考えられます。

コンデンサーが故障する原因 つづく


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