File No.8-4 コンデンサーの故障する -アンプ-

アンプのコンデンサーが、故障する理由(4)

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現在のオーディオ・アンプの状況

最近のオーディオ・アンプは、かつての日本のオーディオのように全ての部品が高性能で高耐久性の部品で製作することは不可能に近い状態です。

かつての部品メーカーがオーディオ製作会社に販売していたような、高級オーディオ・メーカー専用の音質の重視したカスタムパーツを生産されなくなりました。

特にアンプに使用される最小部品の抵抗やコンデンサーが、音響に最適な部品を1980年代のように入手することは容易ではないことです。

現在の高級アンプの製造メーカーは、オーディオの最適な部品の調達にたいへん苦労しているのではないでしょうか?

現在の高級アンプは、中の高品質な部品を使用して高品質を争うのは難しいので、デザインや外側の成形で高品質を争っている感じがします。

高級アンプではトランスやコンデンサーを贅沢なアルミブロックの中に入れて振動などの対策は万全にしていますが、肝心なトランスやコンデンサーの中身の品質の競争はしていないようです。

かつて日本では、オーディオ専用の特化したコンデンサーやアモルファスコアのオーディオ用の特注トランス、高級オーディオ専用ボリュームなどの特殊なオーディオ専用の高性能な部品を入手するのは難しくありませんでした。

現在では、そのような贅沢な部品を製造している部品メーカーがなく、オーディオに使用できない状況です。 これらの特注の部品は全く生産できないという訳ではありませんが、レギュラー部品と異なるので新しく型を製作しなければならなく部品1つ1つが大変高額になります。 間違いなく良い部品を理解していても、採算面で採用できないものだと思います。

家電大手のメーカーのグローバル化は、結果的にオーディオ用の部品の品質を下げて平均化しまいました。 オーディオファンにとって、たいへん残念なことです。

良いオーディオを製作するには、部品の品質を平均以上に向上させることが必要だと思います。

以前のように高性能な部品が簡単に入手できることこそ、本質的な意味で産業や経済の発展ができるものではないでしょうか?

かつてのように高品位で品質の良い部品を、是非この日本で製作して欲しいものです。

                                                 おわり

                         



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