File No.8(全4ページ) コンデンサーの故障する -アンプ-

アンプのコンデンサーが、故障する理由(1)

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アンプのコンデンサーが故障する理由

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アンプの故障の原因

最近のオーディオの故障の中で、アンプが故障することが多くなっています。

ある新品の高級アンプが、2台とも同じ箇所の故障(コンデンサーの液漏れ)が発生したとこともよく聴かれます。

電化製品のであるアンプは、いつかは故障するのは理解できます。

しかし、数十万円もする高価なアンプが、数ヶ月あるいは数年で故障するといたたためない気持ちになってしまいます。

1年以内ならメーカー保障が付いているので修理に出せばよいと思われそうですが、アンプは高級になるほど重くなり、ラックにセッティングしているアンプを外して梱包箱に入れ発送準備するのは大変なことです。

これらのアンプの故障の原因は、アルミ電解コンデンサーが液漏れなどのコンデンサーの故障がほとんどです。

なぜ、頻繁にアルミ電解コンデンサーが液漏れなどの故障が起こるのでしょうか?

それには、20年前の過去をたどる必要があると思います。

20年前のアンプは故障が少ない

信じられないことかもしれませんが、20年前では高価なオーディオ・アンプが数ヶ月で故障することはほとんどなく、購入して直ぐにアルミ電解コンデンサーが故障することなど皆無でした。

20年経過すれば製造方法や品質管理が向上するので、部品のクオリティは大幅に上がりトラブルが少なくなるのが当たり前です。 現在の製品の方が故障が多く20年前の製品の方が故障が少ないことなど、普通なら考えられないことです。

なぜ、現在オーディオアンプの方が故障が多く、20年前のオーディオ・アンプの方が故障が少ないのでようか? 故障の原因としてのの多いアルミ電解コンデンサーの液漏れなど発生するのでしょうか?

これには、日本の20年前の状況を考える必要があると思います。

20年前の日本の状況

20年前、オーディオ・アンプのコンデンサーやトランス、ボリュームなどのオーディオにとって重要な部品は、日本製造のカスタムパーツを使用していました。

特に高級アンプといわれる製品は、オーディオ専用の高級カスタムパーツを使用して製作していたことは間違いありません。

もちろん現在でもオーディオ・アンプには、オーディオ専用の部品を使用していると思いますが、20年前のオーディオ専用の部品とは異なります。

1980年代に日本のオーディオは、大変活発な時代でした。 景気が良かったというより、オーディオに新しい風CD(コンパクトディスク)が登場したことが、オーディオをより活性化したものだと思います。

これまで、周波数特性をフラットに記録するのがたいへん難しかったのが、CDの登場によりいとも簡単に実現し、ヒスノイズなどのノイズも皆無になりました。 よって、これまでのオーディオのほとんどが見直す必要がありました。

アンプやスピーカーなどの周波数特性は、大幅に改善されて新しく多数発売されています。

このときのアンプやスピーカーには、大変優秀な製品が多く存在します。

優秀なアンプの製造には、良質なコンデンサーやトランスが必要なので、それに合わせて コンデンサーやトランス・メーカーが優秀なオーディオ専用のカスタムパーツを生産するようになっていきました。

この時代、コンデンサーの液漏れなどの故障は論外です。 もし、コンデンサーの液漏れなど起これば部品メーカーは、製品をすべて回収して全数チェックをしなけばなりません。 そのようなことになると、大変な損害になるからです。

部品メーカーはオーディオメーカーの引き合いで、自ら品質を品質を上げるために努力していました。

1980年代の日本の家電製品は、オーディオ用でなくても品質の良い部品が国内生産されてたので、どの家電製品も世界一の品質を誇っていました。

20年前の部品メーカーの状況

現在では、アンプメーカーがインターネットを使用して部品メーカーに部品を注文するのが普通ですが、当時の部品メーカーの中には、オーディオ専用の自社開発した部品をオーディオメーカーに販売していたものもありました。

自社にオーディオ・セットを用意し視聴しんながら、試作品を作りオーディオ専用の部品を製作いていところもあります。

その部品の試作品をオーディオ・メーカーに持ち込み商談して、次回販売予定のアンプに採用されたりしました。

このような部品メーカーとオーディオ・オーディオメーカーの密な繋がりが、部品メーカーの部品品質を大幅に向上されていったと考えられます。

オーディオにとってこの時代が、最も良い状況だったのかもしれません。

これは日本のオーディオが良かったいうのでなく、日本の良いオーディオの品質が普通になると、世界のオーディオも刺激をうけて良い部品を使用するようになり、全世界のオーディオの性能が底上げされるからです。

その後の部品メーカーはどうなったか つづく



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