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コンデンサーが故障する原因
コンデンサーが故障する主な原因は、部品メーカーが海外進出したことにより品質の低下したからです。
日本の家電メーカーが、海外生産の部品を採用するようになり日本生産の高品質な部品の活躍の場を失いました。
活躍の場を失なった日本生産の部品は縮小しなければならなくなり、国内の生産数は大幅に減少していきました。
また、海外生産の部品のクオリティが一般化してくると、その日本で生産している部品も以前のクオリティを維持することは難しくなり、日本生産の部品も品質が低下しました。
なぜ海外生産に移行が、日本生産の品質が低下してくるのが理解しにくいことかもしれませんが、市場(大手のメーカー)が高品質を必要としなけば、部品メーカーの品質も低下していくものです。
製品の品質は、昔の製品と同じ時間で比べることができないのですが、コンデンサーの故障は以前より増えているのは間違いない事実です。
現在の品質に慣れると、過去の高品質を理解することは難しい。
現在の品質に慣れてくると、過去の高品質を理解することはたいへん難しいことです。
例えば、初めて100円ショップで商品を購入したとき品質が悪いと気になっていても、いつの間にかその品質が普通になってしまい、品質が悪さが気にならなくなってしまうことです。
これは、現在の日本の家電製品にいえることではないでしょうか?
以前は故障に対して厳しい目を向けていたのに、いつの間にか故障が当たり前になり、数年で故障してもあまり気にならなくなっていきます。
製品の品質の良し悪しは、その時代に生きた人で、その時代の家電あるいはオーディオを興味を持っていた人やその時代のにメーカーで製品を開発してした人しか分からないことだと思います。
恐らく1990年以降に生まれた人は、家電量販店の製品のほとんどがmade in Japan(日本製造品)だったということすら知らないことでしょう。 当時の日本の家電製品のクオリティを、理解するのは難しいことだと思います。
一度身の回りの製品の品質に慣れてしまうと、それが普通になり、いつのまにかそれは当たり前になってしまいます。
残念なこどですが、部品の品質が下がってしまったのは事実です。
オーディオ・アンプにとって部品とは、
オーディオ・アンプは、小さな音楽信号を大きな音楽信号に変えるもので、つまり小さな交流信号を大きな交流信号に増幅する役目をするものです。
交流信号をきれいに増幅するには、きれいな直流電源が必要になります。
良いオーディオ・アンプの製作は、きれいな直流を作ることで、どれだけきれいな直流を作れるかが勝負になります。
もちろん、きれいな直流でなくてもアンプは製作できますが、直流の乱れがそのまま増幅した交流になるので、基本的に音の良いアンプは作れません。
きれいな直流を作るには、コンデンサーやトランスなどの部品がたいへん重要で、オーディオ・アンプに必要な直流は、普通の家電製品の直流より遥かに厳しい条件になります。
それゆえに、オーディオ・アンプには、オーディオ専用の部品が必要です。
良いコンデンサーや良いトランスがあることが、良いオーディオ・アンプの製作の条件になるといえます。