File No.60-2  音・音質の判断の難しさ(2) -コラム-

良い音についての考えは様々存在することについて解説しています。

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08/02
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File No.60 / 02

良い音についての考えは様々存在する。

オーディオには、いろいろな種類があります。

スピーカーだけを考えてもフルレンジ・スピーカーや3Wayスピーカー、ホーン・スピーカー、コンデンサー・スピーカー、など種類だけでも大変多く存在します。

様々のタイプのスピーカーの写真
様々のタイプのスピーカー

また各スピーカー・ユニットの種類も千差万別で様々な種類が存在して、組み合わせも様々です。

オーディオアンプについても、トランジスターアンプ、FETアンプ、真空管アンプ、ディジタルアンプなど数多くの種類があり音も様々で多種多様です。

オーディオで良い音・音質という考えは、多数存在するのが現状であります。

では、どのようなものが音・音質が良いのでしょうか?

例えば、オーディオファンにはフルレンジ・スピーカーの素直な音が最も良いという人と4Wayスピーカーの圧倒的なワイドレンジの再生しか認めないというような人のような両極端な考えがあります。

どちらのオーディオファンの良い音、良い音質への様々な言い分は、良く理解できるのですが、どちらの意見が正しいか判断することができません。

オーディオアンプの音についても、トランジスターアンプと真空管アンプとは音に大きな違いが感じられます。

真空管アンプの好きなオーディオファンからは、トランジスターアンプの音は冷たく駄目だという意見もあります。

トランジスターアンプ(FETアンプを含む)を好んでいるオーディオファンは、真空管アンプの音は低音が癖があり、全体にナローな感じがするという意見を少しは聞けるものの、大きく真空管アンプの音を否定するような意見はあまり聞きません。

トランジスターアンプを好むオーディオファンは、どちらかというとA社のアンプの音、L社のアンプの音、M社のアンプの音、どこどこのプリアンプの音が良いやどこどこのパワーアンプの音が素晴らしいなどの好みオーディオメーカーの音を指している感じがあります。

真空管アンプの音を好むオーディオファン、トランジスターアンプの音を好むオーディオファン、両者の良いという部分、悪いと言い部分の考えも良く理解でできます。

両者の良い音について考えが真逆の音のような場合があり、どのようなものが良い音・音質かが全く理解することが難しくします。

様々なオーディオファンの良い音・音質への意見を聞けば聞くほど深みにはまっていき、ますます良い音・良い音質というものが、ますます解らなくなっていきます。

何を基準にして良い音、良い音質とすれば良いのかを迷います。

オーディオファンの好むオーディオ機器や音をトータル的に考えていくと、様々な種類や考えなどがあるオーディオの中で、ある組み合わせが他の組み合わせを抜いて断トツに音が良く、最高の音・音質といえるものは存在しないようです。

なぜならば、オーディオにおける音・音質を良く捕らえるのは、各自が様々な考えや感性の違いがあるからで、各自に良い音、良い音質というものが異なるからです。

様々にあるオーディオファンの好むオーディオ機器からは、良い音、良い音質を判断することは大変難しいように思います。

次に、良い音、音質として考えられることとして、楽器を演奏するようなプロの好むオーディオの音というものがあります。

オーディオファンの中には、プロが使用しているオーディオが最高であるという考えもあり、プロの音楽家に広告になっているオーディオメーカーも多く存在します。

オーディオで良い音の音質の考え方として、耳の良い人、いわゆる楽器を演奏するようなプロの音楽家が好むオーディオの音が最も良い音であるのは間違いないことなのでしょうか?

もし、プロの演奏家が好むオーディオの音が良い音、良い音質であるならば、オーディオにおいて良い音・良い音質はプロの演奏家にまかせれば良いということになります。

そうであればプロの演奏家の好むオーディオが『良い音、良い音質』ということになり、オーディオで『良い音、良い音質』の判断は、簡単ということです。

プロの演奏家が好むオーディオ機器の音が、一般ののオーディオファンにとっても『音が良い、音質が良い』ということは本当に間違いないことなのでしょうか?

次には、プロの演奏家の好むオーディオの音について考えていきたいと思います。

プロの演奏家が好むオーディオは、音・音質が良いのは間違いないだろうか? つづく


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