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ポリマーワックスで保護することの問題点
ポリマーワックスを使用して盤面を保護することで、現在考えられる問題点があります。
それはCD-R/RWやDVD-R/RWなどの記録ができるメディアに関することで、 ポリマーワックスでCD-R/RWやDVD-R/RWをコーティング処理することで、保護層の透過率が向上しレーザー光が拡散が少なくなる為に、レーザーが記録層に届く光が若干強くなることが考えられます。
レーザーが記録層に届く光が強くなると、反射率が向上し読み取り性能は上がり良いことだと考えられますが、その強いレーザー光が書き込みの可能なメディアの記録層が劣化させてしまう可能性があります。
CD-RやDVD-Rにレーザー光を記録層にピンポイントで当てて読み取ることは、読み取りエラーが少なくなるので理想的な読み取り方法と考えられますが、その理想的なピンポイントのレーザー光が、皮肉なことに記録層を劣化させてしまう可能性がでてくるということです。
毎度の読み取りのレーザー光で記録層の色素を劣化させるということは、理論的に報告されています。
この読み取りのレーザー光が記録層の色素を劣化させる問題は、個人で解決できるものではありません。
これらの解決方法は、CD-R/RWやDVD-R/RWを製作しているメーカーに委ねるしか方法がありません。
光学メディアのメーカーは、記録層の耐久性の向上に真剣に取り組んで研究して開発してもらわなければなりません。 記録層の耐久性の向上については、今後のメディアメーカーの大きな課題になります。
私自身ポリマーワックスで処理したことでCD-RやDVD-Rに読み取り不良などのトラブルが発生したことは一度もありませんが、ポリマーワックスの使用で問題になると思われる理論的可能性として掲載させていただきました。
いろいろと使えるポリマーワックス
ポリマーワックスは、CDやDVDの保護する以外にいろいろと使用できます。
光沢のあるプラスチック類やガラス類には間違いなく使用でき、例えばキズだらけの虫眼鏡(ルーペ)などに使用するとかなり良い状態にコーティングができます。
パソコンの光沢のあるガラスあるいはプラスティックのモニターの使用したり、携帯電話の画面やボディにも使用することができます。

CDやDVDのケースなどのプラスチックやガラス類など光沢のあるものには、ほとんど全てに利用できると思います。
しかし、艶消し仕様の製品に使用すると艶がでてしまうので使用できません。
カメラのレンズでも使用できますが、既に独自のコーティングが施されているので使用は控えた方が良いでしょう。(色収差などが変わる可能性があります。) カメラのレンズは、カビが発生しているなどで致命傷のあるレンズ意外の使用は避けた方が良いと思います。