File No.29-2 良い音とリアリティのある音は異なる(2) -コラム-

SACDやハイレゾ音源の高音質より必要なものを解説しています。

Home >column >File No.29-2

05 / 02
column_tag
File No.29 / 02

良い音とは何でしょう!

SACDやハイレゾ音源の良さを披露するオーディオ視聴会で、なぜSACDやハイレゾ音源の音に感動できなく、たまたま付属で用意した音源やレコードの音に感動したのかを考えてみました。

  

『高音質、良い音とは何であろう。』

このことを考えるとオーディオの音というものについて、奥の深さを考えざる得ないように思います。

オーディオ視聴会ではオーディオのスペック的に優れたはずのSACDやハイレゾ音源には音質が良くなったという感動することができなく、レコードやバイノーラルの録音の実験音源の音質にしか感動できませでした。

何度のもオーディオショウやオーディオ販売店の視聴会などにいって、オーディオを聴いてきましたがSACDやハイレゾ音源に心から音に感動することができませんでした。

私自身がオーディオに期待する音質についての感覚が、普通のオーディオファンと違い、あまりにも独自で異常なのか心配してしまうぐらいです。

私がオーディオの音に求めているのは、創作された高音質よりもリアリティのある音を求めています。

私はリアリティのある音をオーディオのソースになる音源だけでなく、すべてオーディオの機器にも求めているようです。

私がオーディオというものに興味をもち趣味にした当時のオーディオは、今のような高音質をイメージ的に謳うのではなく、音質追求に真面目な要素を備えていたように思います。

その中には、優れたオーディオ、駄作しか思えないオーディオも存在しましたが、まっすぐに高音質を追求してオーディオが進んいっているように思いました。

SACDやハイレゾ音源という今までにない高音質の音源が登場することで、本来はオーディオの音が進化していくのが自然なことなのですが、不思議なことに現在のオーディオ機器を見る限りは、従来より良くなっているようには見えません。

高音質というものについて、一から考え直す必要があると思います。

最近の好まれる音の傾向

SACDやハイレゾ音源を視聴して感じることは、音場が広く音が滑らかで柔らかく、低音が豊かに響きます。

これらの音は、非常に耳あたりの良く聴こえるので、アーティストだけでなく多くのリスナーに好まれます。

アーティスト側からいえば、音が美しく良く聴こえることは自分の作品が良く聴かせることが出来るので良いことなのでSACDやハイレゾ音源は魅力があると思います。

オーディオ・リスナーからSACDやハイレゾ音は、音場が広く音が滑らかで柔らかく、低音が豊かに響くので、たいへん高音質に聴こえます。

SACDやハイレゾ音源の音の特徴は、芸術を製作するアーティストとオーディオリスナーにたいへん好まれる音質だといえます。

しかし、オーディオというもものに最高の芸術を求めると、再生される音にリアリティがあるかが重要となってきます。

高音質とリアリティのある高音質とは別物

SACDやハイレゾ音源の音が視聴上高音質であっても、その音がリアリティを感じさせる高音質かどうかが大変重要だと思います。

お話がややこしくなりますが、

  

『高音質とリアリティのある高音質とは別物』

  

であると考える必要があります。

この問題を理解して解決しない限りは、今後オーディオの品質が上がり良くなっていく期待は出来ません。

それだけ

  

『高音質とリアリティのある高音質』

    

は、オーディオにとって大変重要な問題だと思います。

SACDやハイレゾ音源の音は、この上のないぐらいの高音質といえるのですが、リアリティのある高音質かといわれると疑問を感じてしまいます。

このSACDやハイレゾ音源の音の問題について考えていきたと思います。

なぜSACDやハイレゾ音源の音がダメなのか つづく


column_tag
 
Site Search
 
全てのオーディオ・マスターファイルへ
▲このページのトップへ

Home >column >File No.29-2