File No.29-5 良い音とリアリティのある音は異なる(5) -コラム-

SACDやハイレゾ音源の音は、オーディオ機器の開発にも影響することについて解説しています。

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SACDやハイレゾ音源の音の問題は、オーディオ機器の開発にも影響する。

SACDやハイレゾ音源の音場が広く滑らかで美しく音像の大きい音は、どのようなオーディオでも高音質で再生される特徴があります。

このどのようなオーディオでも高音質で再生されるということが、逆に本格的な良いオーディオの製作をたいへん難しくしてしまいます。

オーディオ製作するメーカーは、SACDやハイレゾ音源が高音質で再生されることから機器を製作するときに基準となるものが分らなくなってしまうからです。

アナログなどの他の音源を基準にして、オーディオ機器を製作することも考えられますが、現在のオーディオの傾向を考慮するとSACDやハイレゾ音源は無視することはできなく、SACDやハイレゾ音源の音を基準にしざる得ない状況だと思います。

このような状況ではオーディオ機器メーカーは、良いオーディオ機器を製作するのが難し状況に陥ります。

良いオーディオ機器を製作してもSACDやハイレゾ音源の特徴から、多くの予算をかけてオーディオ機器を製作しても、適当に製作されたオーディオとの差が分り難いので、なかなか正当な評価が得れないので、製作意欲が下がってしまいます。

また、オーディオ機器を製作するための音源の基準をSACDやハイレゾ音源に決めてしまうと、他のメーカーと技術的、質的に差がある優れたオーディオ機器を製作するのが難しくなってしまいます。

オーディオ・メーカーは、基準とされるSACDやハイレゾ音源について、一から考え直し

『高音質とリアリティのある音の違い』

再認識して、オーディオ機器を製作に従事して欲しいと思います。

オーディオ機器メーカーは、SACDやハイレゾ音源を提供メーカーと共同で高音質とリアリティのある音というものについて考えていく必要だと考えています。

オーディオが、実際の空間から音と聞き違えるぐらいのリアリティのある音を追求することで、オーディオはより良く発展していくのは間違いありません。

SACDやハイレゾ音源にリアリティのある音の追求を!

SACDやハイレゾ音源は、間違いなく高音質ですがリアリティが乏しく感じることは説明しました。

SACDやハイレゾ音源を提供するメーカーは、DSDレコーディングや24Bitレコーディングだから高音質というのではなく、リアリティを伴った高音質を追求していく必要があると思います。

SACDやハイレゾ音源にリアリティを求めていかないと、高音質というもがあいまいになり、何れSACDやハイレゾ音源の優位性が失われてしまいます。

SACDやハイレゾ音源で制作されたアルバムも、音質で注目されることがなくなり、本来いたオーディオファンも失ってしまいます。

今こそSACDやハイレゾ音源の高音質の次の段階のリアリティのある音の追求していくこそ、SACDやハイレゾ音源の未来が明るくなると考えています。

SACDやハイレゾ音源を提供するメーカーには、是非、リアリティのある音を追求してほしいと心から願っております。

                          おわり

                         



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