File No.32(全8ページ)  Technics(テク二クス)の復活について(1) -コラム-

Technics(テク二クス)の復活について解説しています。

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Technics(テク二クス)の復活

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Technics(テク二クス)の復活について

P社(旧M社)のオーディオブランドのTechnicsが復活しました。

長らく休眠状態になっていたP社(旧M社)のオーディオブランドのTechnicsが復活し、新しくTechnicsブランドで、オーディオアンプ、スピーカー、ターンテーブルが続々と発売されるようです。

『Technics(テク二クス)』の復活は、オーディオファンにとって、たいへん嬉しいニュースだとして報道されています。

オーディオファンにとって『Technics(テク二クス)』の復活を嬉しく、歓迎されているようですが、私はTechnicsの復活を嬉しく思う反面、少し複雑な気分です。

このTechnicsの復活が本物であれば、たいへん歓迎されることですが、これが海外のオーディオ・メーカーのオーディオの好調な売上から、一時的な復活で、昔のブランドでハリボテの製品で再登場しただけであれば、残念なことでしかありません。

オーディオブランドのTechnicsを復活させるなら、かつての日本のオーディオのように真剣にオーディオというもの取り込んで欲しいと思います。

他社の好調な売上から、自社も昔好評だったTechnicsブランドで参入すれば儲かるだとうと安易な考えでは長続きしないでしょう。

Reference Class R1 Series
Reference Class R1 Series

P社は携帯電話事業やプラズマモニター事業、太陽電池事業を重視するためにオーディオの『Technics(テク二クス)』を放棄しています。

P社の経営陣は、オーディオブランドの『Technics(テク二クス)』が存続価値がないと判断したことだからでしょう。

現在の『Technics(テク二クス)』は『Technics(テク二クス)』という名前は残っているものの、かつてのオーディオのTechnicsは既に存在しないからです。

今回、復活したP社のTechnicsは、かつてのオーディオのTechnicsといわれたTechnicsとは、全く異なる新生Technicsと考える方が良いと思います。

P社の『Technics(テク二クス)』の復活は、オーディオのTechnicsとして本物である必要があります。

『Technics(テク二クス)』の復活が本物の復活でなければ、オーディオファンにとって存在する価値はありません。

P社Technicsの復活が、本物かどうかがたいへん重要だと思います。

P社Technicsの復活は、本物か?

今回のP社のオーディオブランド『Technics(テク二クス)』が本物であって欲しいオーディオファンの私は切実に願っております。

P社は、1990年以降のグローバル化を重視することで躍起になっていたとき、本格的なオーディオのブランドの『Technics(テク二クス)』は、会社のお荷物として扱われたようで製造を終了してしまいました。

P社のブランドのTechnicsは、DJ用のターンテーブルを残していましたがオーディオの『Technics』は、完全に消失してしまった状態でした。

P社でお荷物であったオーディオブランドの『Technics』を捨て去ったにもかかわらず、力を入れて展開した携帯電話事業やプラズマモニター事業、太陽電池事業が、当初予定していたように上手くいかなく大きな損失を出してしまいました。

いろいろな内部事情の上で、M社の時代に本格的なオーディオのブランドの『Technics(テク二クス)』の売上を期待して復活させたように見えます。

今回の『Technics(テク二クス)』は、M社の時代の本格的なオーディオのブランドの『Technics(テク二クス)』が持っていた研究・開発、製造技術を継承したものではありません。

これは、オーディオの『Technics(テク二クス)』を生産終了してから、10年以上経過しており、その間に本格的なオーディオを一度も発表していないことを考えると間違いないことでしょう。

現在のP社は、M社の時代の『Technics(テク二クス)』の研究・開発、製造技術を継承した『Technics(テク二クス)』ではなくて、新たに企画された『Technics(テク二クス)』の誕生と考えた方が良いと思います。

Premium Class C700 Series
Premium Class C700 Series

恐らく当時のP社では考えのつかなかった他社が展開するオーディオの好成績をみて、かつて自社で成功したブランドのTechnics(テク二クス)を復活させたものだと思います。

今回のP社Technicsの復活は、かつてのような本格的なオーディオを展開するものかどうか?

 

『Technicsの復活は本物であるかどうか?』

がオーディオファンにとって、たいへん気になりるところだと思います。

隣の芝は青い(隣の花は赤い)H社の存在  つづく



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