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本当に良いものが理解されるのは時間がかかる
A社が純A級オーディオアンプをプロ市場へ送り出した試みは、プロのオーディオの世界で崇高な挑戦だったことは間違いありません。
しかし、A社の崇高な試みもプロの世界で受けいられたとはいえず、今ひとつ短命に終わり決して成功したとはいうことができません。
このような革新的な製品がプロに世界に理解されるようになるには、多くの時間を要するものだと思います。
しかし、良いコンセプトで魂を込めて製作したものは、それが10年、20年を要するかもしれませが何れ必ず評価される時が必ずやってきただろうと考えております。
A社は、プロ市場に登場させた最高音質の純A級オーディオアンプの結果を、もう少し長い眼で見て欲しかったように思います。
それが、すぐには理解されなくても、最高の芸術を求めるアーティスト、最高の音質を追及するエンジニアに必ず高い評価をされるときがくるのは間違いなかったことでしょう。
このことはA社の製品に限らず魂を込めて製作した製品は、その魅力が何れ評価され、それが製作者の財産になっていきます。
本当に良いものが理解されるのは時間がかかかも知れませんが、良いものは何れ必ず評価され、必ずプロの世界に受け入れられ、それがプロの世界で標準になったことだと思います。
優秀なA社の製品が、早期に生産終了してしい非常に残念に思いました。

A社にもう一度、挑戦してほしい。
A社は、これまでに民生用のオーディオの発展に最新の技術をもって、たいへん貢献してきたと思います。
オーディオアンプの初期の時代から、信号経路を最短にするロジックリレーやMOS-FETの素子の音質に注目したり、民生用1000Wオーディオアンプ、100Wの出力の純A級オーディオアンプ、ロジウムメッキ端子、その他いろいろあり
あげればきりがないぐらいです。
A社(K社)の創業のときから、MOS-FETの素子の音質の良さに注目していました。 (MOS-FETを上手く使うと、繊細の高音とシャープな輪郭、音抜けがたいへん素晴らしく、A社初期のころからMOS-FETの音の良さに注目して、最も上手に使用さた企業でした。)
A社が製作した民生用初の1000Wのオーディオアンプは賛否両論はあるものの、オーディオの世界では他のオーディオメーカーも後追いしたぐらい衝撃的な出来事でした。
A社は、かなり前から難しいとされる100Wの出力の純A級オーディオアンプを実現しており、純A級オーディオアンプのノウハウはかなり蓄積されていると思います。
A社は、いつもオーディオの世界に挑戦して最先端を走り、オーディオの世界に衝撃を与えました。 A社の衝撃は日本国内に留まらず、世界のオーディオ界でも注目される存在でした。
A社のオーディオの挑戦こそが、A社のオーディオの魅力でありオーディオファンに支持され愛されてきたものだと思います。
A社にプロの世界に向けて、もう一度、最高音質の純A級オーディオアンプを挑戦して欲しいと思います。
おわり
