File No.61（全９ページ）真空管オーディオアンプについて（１）－アンプ

真空管オーディオアンプ

２１世紀になりオーディオは、ディジタルが全盛期になりハイレゾ音源というような高性能なワイドレンジな再生が可能なった現在に、２０世紀の半ばの骨董品といえる真空管を使用した真空管オーディオアンプが注目されつつあります。

現在のハイレゾ音源時代にオーディオにおいて真空管アンプが、流行るということは普通には考えられないことだと思います。

しかし、現在のオーディオでは、最新のディジタル・アンプや半導体アンプ以上に真空管アンプが注目されており、オーディオショウなどに行けば、真空管アンプの展示の多さに驚かされ、多くのオーディオファンの方々が真空管アンプというオーディオ機器に熱い目を注いでいることは間違いありません。

真空管オーディオアンプが、現在のハイレゾ音源の時代に再び注目されるようになったことについて考えていきたいと思います。

現在、オーディオで真空管アンプが注目されるようになったきっかけは、長く真空管オーディオアンプを販売してきたメーカーもあるものの、高度な技術を有した自作の真空管アンプが本やインターネットで紹介されたことだと考えられます。

これまで真空管アンプの製作記事は、オーディオ誌で何度も紹介されていましたが、製作記事があるものの具体的な製作記事が少なく、素人のオーディオファンに自ら真空管アンプを製作することは大変敷居が高かったように思います。

現在のようにインターネット時代になり、様々な真空管アンプの製作記事が真空管アンプの回路図から具体的な製作の仕方まで掲載されるようになりました。

何よりも凄いことは、今まで回路図や製作記事だけだったのですが、真空管オーディオアンプの設計方法まで掲載されるようになり、真空管オーディオアンプに関心がなかったオーディオファンにも真空管アンプというものに深い関心が持てるようになったことです。

真空管アンプを自作するしないに関わらず、真空管アンプの魅力や、なぜシングル真空管アンプを好む理由やプッシュプル真空管アンプ、差動A級プッシュプルアンプが良い理由など、様々存在する真空管アンプ種類なども手軽に詳しく知ることが出来るようになり、オーディオファンには嬉しい限りです。

もし自作の真空管アンプがなければ、現在のオーディオでの真空管アンプブームは存在しなかったどろうと考えられます。

骨董品といえる真空管オーディオアンプを現在に浸透させたのは、自作の真空管アンプの製作者の丁寧な解説が貢献したことは間違いない事実です。

個人で真空管アンプを研究して、製作・公開してくださるオーディオファンに感謝する限りです。

それら真空管アンプの個人の研究・製作が乗じて、考えられないことかも知れませんが、20年前のオーディオの状況よりも現在の方が真空管アンプが手軽に入手しやすくなっているように思います。