File No.44-2 20年前の日本製おもちゃのスピーカーの実力を検証する! -スピーカー-

昔のミニコンポ用の小型3Wayスピーカーとはどのようなものかを解説しています。

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File No.44 / 02

★昔のミニコンポ用の小型3Wayスピーカーとは

1980年代のオーディオメーカーV社のミニコンポ用のスピーカーです。

ミニコンポ用スピーカー Victor DC-5500の写真
CDを20年前のミニコンポ用スピーカー

1970年代のラジカセというオーディオ機器では、2Wayスピーカー高音のツィーターがダミーで結線されていないものもありましたが、1980年代はCDの発売もあり、このようなインチキなオーディオ製品も少なくなってきたようです。

1980年の日本製の単品オーディオ製品のレベルからすると、ミニコンポのスピーカーは良くはなったといえども、子供だましのおもちゃレベルのオーディオ製品です。

そのおもちゃレベルのスピーカーでもカーボンウーハーなどの最新技術は使用されています。

もちろんエンクロージャーはパーチクルボードの安物で、スピーカー端子も安物で太いケーブルなどの取り付けは出来ません。

スコーカーをぱっと見た感じでは、ハードドーム型だと思ったのですが、よく見るとコーン型でした。 私自身は、音に解像度と歯切れの良いハードドーム型が好きなので、少し残念でした!

低価格で生産されたスピーカーですが見た目のデザインは、高級スピーカーのように大変良くできていると思います。

最近のオーディオはハイレゾ音源の広い周波数レンジ再生を売りにしているので、このようにユニットを増やして周波数レンジを拡大の狙うのが普通だと思うのですが、現在の低価格のスピーカーはほとんどが2Way仕様のスピーカーになっていることが不思議に思われます。

普通であればSACDやハイレゾ音源を真剣に考えていくと、広い周波数帯域を再生するためにスピーカーのユニットの数を増やしていくようになっていくものだと考えられますが、スピーカーユニットを増やすことをあまり展開していないのは、SACDやハイレゾ音源の広い周波数レンジを再生することをメーカーが真剣に追求していないように感じられます。

■ 本格的な3Wayバスレフ型スピーカー

ミニコンポ用スピーカー Victor DC-5500のLRの写真
20年前のミニコンポ用スピーカー左(L)右(R)

20年前のミニコンポ用スピーカーは、本格的な3Wayバスレフ型スピーカーです。 レベル調整用のアッテネータはついていません。 バスレフは前面ポートで、音にたいしてどれぐらい効果があるか不明です。

黒い木目はプリント仕様ですが、デザイン的に見ても20年前のミニコンポ用スピーカーは、当時の高級スピーカーと引けを取らない見栄えを持っています。

当時、音の反射を防止するアイデアとして前面エンクロージャーの角を丸めるラウンドバッフル仕様が人気がありました。

ラウンドバッフル仕様のスピーカーはスピーカーを美しく感じさせるので私自身は、ラウンドバッフル・デザインスピーカーを気に入っています。

■ カーボンウーハー仕様

Victor DC-5500のスピーカーのウーハー部分(カーボンウーハー)の写真
スピーカーのウーハー部分(カーボンウーハー)

ミニコンポ用のスピーカーでも単品の高級スピーカーと同様にカーボンウーハーが採用されています。 当時、ウーハーの素材としてのカーボンプラスティックは、クリアーで離の良い音が再生できる素材としてオーディオで注目されていました。

■ ツィーターとスコーカー

ミニコンポ用スピーカー Victor DC-5500のツィーターとスコーカーの写真
ツィーターとスコーカー部分(コーン型)

ツィーターとスコーカーは、コーン型仕様ですが、デザイン的に高級機に匹敵します。

■ スピーカー背面とスピーカーターミナル

ミニコンポ用スピーカー Victor DC-5500の背面とターミナル写真
20年前のミニコンポ用スピーカーの背面とターミナル

エンクロージャーの素材は、安価な普通の密度のパーティクルボードが使用されていますのでスピーカー1本の総重量は10kgもなくかなり軽量にできています。

スピーカーターミナルは、安価なスピーカーに使用されるもので高級な太いスピーカーケーブルは使用できません。

昔のミニコンポのスピーカーの音の実力  つづく


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