File No.44-1(全7ページ) 20年前の日本製おもちゃのスピーカーの実力を検証する! -スピーカー-

20年前の日本製ミニコンポのおもちゃのスピーカーの実力を検証することについて解説しています。

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20年前の日本製おもちゃのスピーカーの実力を検証する!

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File No.44 / 01

★20年前のミニコンポのスピーカーの実力を検証する!

10年前ぐらいだろうか、大型家電量販店に展示してある小型オーディオから出る音が、昔に比べて良くないと感じられました。

どのように音が悪いのかと申しますと、低音がブーストした音で全体に音の輪郭がボケたような感じです。

このような低音がブーストされた音は、DJやリズムを重視した音楽には迫力が感じられ良いと思いますが、ボップスなどの音楽を聴くブーストされた汚い低音がボーカルに被ってくるので音が濁ってしまい分離が悪く音抜けが良くありません。

抜けの悪い音は、あまり良い音に感じることができません。

家電量販店に行って小型オーディオの音が悪いと思ったことは、1980年代の日本のオーディオ製品ではあまり感じたことがなかったことです。

1980年にCDが発売されてから、ラジカセやミニコンポといわれるオーディオ製品の音が急激に音質が良くなったと感じました。

それ以前1970年代のラジカセやミニコンポは、音がこもっていたり中身がスカスカの音であったりして全く良くありませんでした。

また、最初はそれなりに聴ける音のラジカセやミニコンポも直ぐに劣化して音が悪くなりました。

それが1980年になりCDが発売されてから、ラジカセやミニコンポの音が急激に向上したように感じました。

大型家電量販店でラジカセやミニコンポの音が流されているのを聴いたとき、低音に歯切れがあり音抜けが良くなってることに

     

『ラジカセやミニコンポの音のここまで良くなったのか!』

  

と感心させられた限りです。

もちろんその時の単品のオーディオの音は、もっと素晴らしい音でしたが、私がそれよりも感心させられたのは、安物のオーディオ製品の音も大変良くなったことでした。

ラジカセやミニコンポの音が、ここまで良くなると普通の人だったら高級なオーディオ製品に感心がなくなってしまう人も少なからずいるように思いました。

私自身は、昔から単品のオーディオ派でしたが、ラジカセやミニコンポの音の発展を認めざるえませんでした。

それが2000年ぐらいから、大型家電量販店で単品のオーディオ製品を含めラジカセやミニコンポから流されている音が、あまり良い音には聞こえなくなりました。

最初は自分も耳を疑いましたが、何度流れてくる音を聴いても良い音には聞こえません。

ほとんどの製品は、低音が多いために中高音の抜けが悪くぼやついた感じの音で、最近の人は、

  

『こんな音で満足できるのだろうか?』

  

と思いました。

音が悪く思える原因である低音がブーストされた量感のある音は、1970年代であれば、ボンついた低音といわれて上級オーディオファンに非常に嫌われた音です。

1970年代のオーディオには、低音を少しブーストさせて低音の量感をあたえる方法を採用するオーディオメーカーがありました。 そのような方法は、最初のうちは低音がよくでると評価されていたようですが、だんだんと量感のある低音がボーカル帯域にまで被ってきて音を濁してしまうということが解ってきました。

それが1980年代になってからは、オーディオに新しくCDが登場してきたことで、低音をブーストさせて得ることは、音が濁って汚くなるので全くのナンセンスということになりました。

オーディオにCDが登場したことで各オーディオメーカーは、新たに良い音質の低音というものを本格的に見直すようになり

  

『クリアーで明快な低音を再生する』

  

というコンセプトが登場してきました。

これまでに低音を量感で誤魔化すのではなく、分離のある引き締まった低音が良い低音ということになりました。

当時のスピーカーのカタログには、詳しく低音の追及について語られています。

オーディオメーカーは、クリアーで明快な低音を再生するためには、今までの紙コーンウーハーからカーボンカーボンなどの新たな素材を採用するなどの挑戦していきました。

その影響で、1980年代のラジカセやミニコンポなどのコンパクトオーディオの音も大きく向上していき、このままオーディオが進んで行くと、オーディオ製品の品質の上下はあるものの安価な製品でもぼやけたような悪い音というものは、ほとんどなくなっていくだろうと思っていました。

しかし、1980年代から10数年が進んだ現在、逆に音質が悪くなっているように感じてしまいます。

どうしてこのようなことになってしまったのか!と本当に考させられてしまいます。

しかし、もしかしたら1980年の安価のオーディオ製品の音が良かったという想いは、私自身の記憶違いだったかもしれません。

当時のミニコンポなどで再生されていた音が良いと感じたことは、自分自身の思い込みで実際には現在のオーディオの音質は大幅にアップしているのかも知れません。

私の記憶違いで間違えであれば、自分だけの問題なので気にすることはないのですが、もし私の記憶違いでなければ、現在のオーディオの音に問題があるとしかいいようがありません。

この私の記憶の中の真実を確かめるには、1980年代の壊れていないミニコンポといわれるオーディオ製品を実際に購入して、視聴して確認するしか方法はありません。

しかし、単品のオーディオのクオリティを楽しんでいる現在の私にとっては、当時、オーディオファンから相手もされないような中身がスカスカでハリボテ製品といわれたミニコンポを購入してまで、確かめてみることは出来そうにありません。

自分自身の記憶では、

  

『昔のオーディオの音の方が遥かに音が良かったという想い』

  

がありますが、購入して確かめるまでの実行する気がでてきません。

もし購入するなら当時のミニコンポでなく、当時の単品の小型スピーカーの方が魅力を感じているからです。

そこまでしてまで自分の記憶の真実を確かめるためにだけに、昔のミニコンポを購入することはできません。

昔の方が音が良かったと言っても、すでに20年前の私の中の記憶だけなので、自分自身が錯覚しているだけの可能性もあります。

昔のオーディオの音が良かったという想いを自分の中の心の記憶だけにしまい、現在のオーディオを見ていました。

それが、あるとき・・・・

昔のミニコンポ用のスピーカーが安価で販売されていた。

最近になって、たまたまミニコンポ用のスピーカーが安価で販売されているのを見かけました。

当時のミニコンポ用に付属していた専用スピーカーで、単品販売のスピーカーでありません。

小型の3ウェイスピーカーで当時のミニコンポで人気のあったデザインで、当時の高級ミニコンポのスピーカーは、ほとんどこのようなデザインだったと記憶しています。

価格は、スピーカーだけですが左右のペアで2000円ぐらいだったと思います。

ミニコンポ用スピーカー Victor DC-5500の写真
20年前のミニコンポ用スピーカー(サランネット付)

高級なミニコンポといえども中身はスカスカのハリボテオーディオ製品で、もちろんこの小型の3ウェイスピーカーも例外ではありません。

自分の記憶にある昔のミニコンポのスピーカーの音の確かめるチャンスですが、それだけの為に購入するかどうかは正直迷いました。

私の欲しい昔のスピーカーではなく、購入してしまうと小型スピーカーとはいえ邪魔になるし・・・

・・・考えさせられました。

低音用のウーハーがカーボンウーハーか!・・・

カーボンウーハーで2000円は、安いと考えても良いだろう・・・

しかし、壊れているかもしれないし・・・

うーん・・・・どうしようかな・・・・

このスピーカーを購入して、この昔のスピーカーの音を紹介することができれば、昔のオーディオの音を知らないオーディオファンに参考になるかも知れないと考えつきました。

決めた!このミニコンポのスピーカーを購入しよう!。・・・

実際は、金額よりも置く場所の方が心配でした。

昔のミニコンポ用の小型3Wayスピーカーとは つづく



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