File No.059-5 スピーカーの種類と選び方(5) -スピーカー-

4Wayスピーカー(4ウェイスピーカー)について解説しています。

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File No.56 / 05

4Wayスピーカー(4ウェイスピーカー)

4Wayスピーカーとは全帯域を高音用のツイーターと中高音用のスコーカー、中低音用のミッドバス、低音用のウーファーと4つのスピーカーユニットで高音。中高音、中低音、低音に分割して再生するスピーカーのことをいいます。

4Wayスピーカーは、スピーカー技術の集大成という存在で、最も高度なスピーカーの一つであり、優れた4Wayスピーカーを製作できるメーカーは、高度なスピーカー製作技術を持っているといえます。

4Wayスピーカー(4ウェイスピーカー)の写真
4Wayスピーカー(4ウェイスピーカー)

高度な4Wayスピーカーを製作できるメーカーは、間違いなくスピーカー製作に高度な技術とノウハウを持っているメーカーです。

4Wayスピーカーは、スピーカー製作の中でも最も開発費用がかかるスピーカーですが、優れた4Wayスピーカーを製作することは、スピーカー製作メーカーの技術的な自信と挑戦でもあるといえるでしょう。

優れた4Wayスピーカーは、圧倒的なワイドレンジ再生を実現し、高密度で高解像度の質の高い再生音を楽しめます。

SACDなどのハイレゾ音源の広い再生周波数レンジを完全に再生できるのが、4Wayスピーカーということになります。

国産高級4Wayスピーカーの写真
国産高級4Wayスピーカー

4Wayスピーカーは、ワイドレンジ再生を目的のスピーカーなのですが、音を4つに分割しているので音色を統一させるのが難しく製作するのが最も難しいスピーカーです。

また、スピーカーユニットが4つ必要なことでネットワークが、3Wayスピーカー以上に複雑になるので位相特性の良いスピーカーを製作することは大変難しく、4Wayスピーカーでは位相特性の良いものは、なかなか製作できません。

4Wayスピーカーでは位相特性を求めるのではなく、音色を合わしていくことで自然な音質を実現することが重要な課題になります。

優れた4Wayスピーカーは、圧倒的なワイドレンジ再生でありながら自然でかつ、高密度・高解像度で音の粒が見えるような素晴らしい再生音を味わうことができます。

その反面、バランスや音色が揃っていない4Wayスピーカーは、低音から高音の繋がりが悪く音がまとまりが悪く感じられます。

優れた4Wayスピーカーになるほど、音がシャープになり定位がシビアになりピンポイントの定位になりやすくなります。

優れた出来の良い4Wayスピーカーは、圧倒的なワイドレンジで素晴らしい再生音を聴くことができるのですが、最高のバランスの音を再生させるためには少し広い部屋が必要になります。

狭い部屋でも4Wayスピーカーを楽しむことは出来るのですが、あまりスピーカーとの距離が近い場所で視聴すると音のバランスが悪くなり本来の4Wayスピーカーの良さを十分に楽しむことが難しくなるので注意が必要です。

音がシャープでピンポイントの定位なので、リスニングポジションが大変シビアになりますが、上手くリスニングポジションを決めると4Wayスピーカーでしか味わえない圧倒的なワイドレンジの素晴らしい質の高い音を楽しむことができます。

日本のオーディオメーカーは、かつてのようにスピーカー技術の最高のアプローチとして、最高峰の4Wayスピーカーの製作にチャレンジして欲しいものです。

国産最高級4Wayスピーカーの写真
国産最高級4Wayスピーカー

○メリット

圧倒的なワイドレンジ再生が出来る

高解像度、高密度再生が期待できる

スピーカー技術の最高峰を堪能できる

再生周波数特性が良くハイレゾ音源の再生帯域を、完全にカバーできハイレゾ音源を最高の再生が期待できる

低音から高音まで最高の品質で再生できる

スピーカー製作メーカーの技術の結晶を知ることができる

●デメリット

たいへん高価になる

バランスが良く質の高いものは、ほとんど発売されていなく、良いものは至って高価である

位相特性が良いものは構造上期待することはできない

あまり良いものが発売されていない

良いものはサイズが大きくなり重量が重くなる

ホーン・スピーカー  つづく


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