File No.16-4  99.999999%の高純度オーディオケーブルは、本当か?(4) -アクセサリー-

高純度オーディオケーブルについての考察(4)

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最近、8N(純度99.999999%)のオーディオケーブルが少なくなった。

最近、高級なオーディオケーブルで、銅の純度を売りにしているオーディオケーブルが少なくなっているのに気づきました。

数年前のオーディオショウで、あれだけ高価な高純度のケーブルをアピールしていたのが不思議なぐらいです。

高純度の高額なオーディオケーブルが、インターネットで散々批判にさらされてきたのも原因かも知れません。

しかし、あれだけ高級なオーディオケーブルを製作していたのに、一斉に銅の純度を争うことをしなくなったことが不思議でなりません。

銅の純度で音に良くなるといっていてオーディオケーブル販売していたなら、どんなに批判されようとも販売していくのが普通です。

しかし、批判されて売れなくなれば直ぐに方向転換していく高額なケーブルを販売していたメーカーは、本当にオーディオケーブルで音が良くなると信じていたのか疑わしい限りです。

高純度のオーディオケーブルは、詐欺と批判されても反論が出来ないように思います。

それにしてもオーディオケーブルで銅の純度を争わなくなり、高額なオーディオケーブルが少なくなったことは、オーディオ全体にとって良いことかも知れません。

油断は禁物、これからの高級オーディオケーブル

高純度のオーディオケーブルが少なくなったからといって油断は禁物です。

最近では、ケーブルの構造など他の部分に注目して、手を変え品を変え様々な方法で高額なオーディオケーブルが誕生してきています。

これらのオーディオケーブルは、イメージ戦略がたいへん上手くオーディオファンを惑わします。

あまり高額なオーディオケーブルには、あまり近寄らない方が得策かもしれません。

高価なオーディオケーブルより必要なもの

私は、どんな音が良いといわれるオーディオケーブルよりも、誠実に良い音を求めて製作されたオーディオ機器の方が好きです。

オーディオケーブルは、オーディオ機器の補助的な役目をするものだと考えており、決してオーディオケーブルの為にオーディオ機器があるものではありません。

オーディオケーブルに凝ることは個人の自由なので否定しませんが、オーディオのメインを逆にしてしまうと本末転倒になってしまいます。

誠実に良い音を求めて製作されたオーディオ機器こそが、どんな高価なオーディオケーブルよりも必要ではないかと思います。

高性能の銅は否定しない

私は、高性能の銅の開発や製造を否定していません。

高性能の銅のオーディオケーブルを適当な価格で販売するのは、オーディオをより楽しくさせるのでたいへん良いことだと思います。

高性能の銅を使用して大げさに高額なオーディオケーブルに使用することに反対しています。

高性能な銅は、電気抵抗の性能でなく耐熱性や振動性能などにも注目しても良いと考えています。

高性能の銅を高額なオーディオケーブルに一元的に使用するのではなく、スピーカーのボイスコイルやトランスの巻き線などに利用して、音質の良いスピーカーや性能の良いアンプなどに製作されれば、オーディオにとって大変良いことになると思います。

高性能な銅を多元的に利用してオーディオの発展に貢献してもらいたいと考えております。

補足

多数のオーディオケーブルを試してきた友人が、ある時私に言いました。

友人は鮮度の高いレコードの音が好きで、1950年~1960年代のジャズなどを好んで聴きます。 私も何度も聴かせてもらったことがありますが、昔に録音されたとは思えない素晴らしい鮮度です。

その友人が、

     

良い録音のレコードを製作した時代(1950年~1960年代)は、

    

『OFC(無酸素銅)のケーブルすら存在しなかったのでは!』

と言いました。

この言葉を聞いたとき、

     

『オーディオケーブルに凝るのは、ほどほどにした方が良い』

と思いました。

                                               おわり

                             

                         

                         



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