File No.34-2 サラウンド再生は、2チャンネルステレオにはかなわない(2) -ディジタル-

5.1chサラウンドと7.1chサラウンドについて解説しています。多数あるサラウンドの方式ついて解説しています。

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5.1chサラウンドあるいは7.1chサラウンドとは

5.1chサラウンドあるいは7.1chサラウンドは、映画館で臨場感のある音響効果を再現するために開発された音声を出力システムの一つです。

5.1チャンネルサラウンドとはスピーカーを正面、右前方、左前方、右後方、左後方に一本づつ配置し別に低音出力用サブウーファースピーカーを一本を配置し、合計6本のスピーカーをしようして音源を再生するシステムです。

5.1チャンネルの0.1は、低音出力用サブウーファースピーカーのことを指しており、サブウーファーはどこに設置しても良いようです。

普通の2チャンネルでスピーカーを使用した音より、背後からのスピーカーからの音が加わるので音場が大きく広がります。

5.1チャンネルサラウンドの左右前後に広がる音は、2チャンネルのスピーカーでは味わえない音場が得られるのが魅力です。

ディジタルの技術の発展によりDSPで音をコントロールする技術が大幅に向上したので、音のクオリティを落とさずに再生できるようになりました。

ディジタル技術が進歩したことで、理想的な音場(サラウンド)再生が実現することが出来たということになります。

7.1chサラウンドは、5.1chサラウンドに別に2本のスピーカーを追加して、サラウンド再生をより発展させたものになります。

基本的に7.1chサラウンドは、5.1chサラウンドのバージョンアップ仕様と考えると良いと思います。

この5.1chサラウンドあるいは7.1chサラウンドで従来の2チャンネルステレオを越えることができるかどうかが気になります。

5.1chサラウンドと7.1chサラウンドについて考えていきたいと思います。

多数あるサラウンドの方式

サラウンドの方式は多数存在します。

■ドルビー社のサラウンド方式

ドルビーデジタル

ドルビープロロジックⅡ

ドルビーデジタルEX

ドルビープロロジックⅡx

■DTS社のサラウンド方式

DTS

DTS-ES

DTS-Neo:6

■MPEG2規格のサラウンド方式

AAC

様々なサラウンド方式が、存在しているぐらいに理解していただければ良いと思います。

これらのサラウンド方式で最も良く利用されているのが、ドルビー社のドルビーデジタルのサラウンド方式です。 現在の映画のDVDのほとんどが、ドルビーデジタルのサラウンド方式を採用しています。 この辺は、さすがにイスラエルの会社のドルビー社だけあってその点は、カセットテープで成功した実績もあり抜かりがありません。

DTS社のサラウンド方式は、ディジタルシネマ時代に向けて、新しい映画サウンドとして一時期最も力を入れていたようですが、現在はあまり元気がありません。

MPEG2規格のサラウンド方式のAACは、動画圧縮規格MPEG2から派生したものだと思います。 コンピューターやディジタル動画圧縮の規格としての標準規格という強さから、サラウンド方式の一つに参入してきた感じです。

サラウンドのいろいろな方式が存在しますが、ディジタル技術の発展にともなってDSPの技術が発達したことことで、あらゆる音場のより細かくシュミレートができるようになり、いろいろな方式のサラウンド再生を再現できるようになっています。

多数のサラウンドの方式はあるものの、音場のシュミレートが増えたと考えた方が良いのではないのかなと思います。

これらのサラウンド方式の優劣には決定的なものは存在している訳ではなく、現在、最も優れているサラウンド方式というものあは決定されていません。

現在、サラウンド方式ではドルビー社のドルビーデジタル式サラウンド方式というもpのが最も普及しているようですが、このドルビーデジタル式サラウンド方式が最も優れているという理由から採用されているのではなく、現時点で映画のサウンドとして最も普及しているからという理由で採用されているものだと思われます。

DVDという映像メディアが普及した当初は、各社のいろいろなサラウンド方式を使用して積極的に映画の音をアピールしていましたが、DVD購入者のほとんどが音の方式に拘る人が少なかったので、仕方なく普及しているドルビーデジタル式サラウンド方式に落ち着いた感じではないでしょうか。

サラウンド方式の上位方式ドルビー・プロロジックやDTS-ESなどは、個人のオーディオ機器でシュミレートして楽しむようになっているようです。

5.1チャンネルサラウンドの構成 つづく


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