File No.34-6 サラウンド再生は、2チャンネルステレオにはかなわない6) -ディジタル-

オーディオは、2チャンネルステレオが良いということについて解説しています。

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サラウンド再生は、映画を楽しむには良い方法

サラウンド再生のオーディオを多数視聴してきた結果。サラウンド再生はピュアなオーディオ再生には向かないという結論に達しました。

人の目が前についており、視野の中から音が聴こえることに無意識に心理的な安心を感じ、前方以外にあるスピーカーから音があると不自然に聴こえてしまうからです。

後から声をかけられるよりも、前から声をかけられた方が遥かに安心し、コンサートを後を向いて鑑賞することはないのと同じです。

それだけ前からの音が出ることが、オーディオで自然な音の再現にたいへん重要だと思います。

ピュアなオーディオでは、メインのスピーカー以外の音が同時に再生されると、音の定位がボケたり不安定になり不自然になるので、サラウンド再生で音楽を再生することはあまり魅力を感じませんが、これが映画などの映像なら意味合いが変わってきます。

音の映像がともなえば、映像の方に意識が向けられるので映像から音が大きく外れない限りは、それほど音が不自然に感じることはありません。

自宅での映画鑑賞にサラウンドを利用することで映画館で映画を見ているように空間が音の広がり普通に映画を見るよりも遥かに楽しめると思います。

ピュアオーディオでは難しいサラウンド再生でも、映像と一緒にすることで十分に楽しめるようになります。

映画などを鑑賞するときは、サラウンド再生を積極的に利用するのも良いと思います。

2チャンネルステレオで映画を楽しむ

DVDなどで映画を楽しむのにサラウンド再生を利用するのも良いのですが、2チャンネルオーディオを利用すると、最高のクオリティの音で映画を楽しめます。

2チャンネルオーディオで最高のクオリティの音が実現できるのですが、映像モニターの大きさに対してのスピーカーの大きさが重要になります。

大型スピーカーと42型モニターの写真
大型スピーカーでは音のスケール感があわない

大型のスピーカーを小さな映像モニターで映画などの映像を鑑賞すると、音のスケール感が大きく映像に対して合いません。

大型のスピーカーで映像と音が自然に感じれるようになるには、かなりの大きな映像モニターやスクリーンが必要になるので注意が必要です。

一見大きく思われる42型の映像モニターでも、2チャンネルオーディオを使用して映像を楽しむにはイメージしていたものよりも小型のスピーカーがあいます。

2つのスピーカーからの大きなスケール感をセンタースピーカーを使用することで相殺してこの不自然さを解消することも考えられないこともありませんが、その場合は音質クオリティの低下を覚悟しなければなりません。 それでは、2チャンネルオーディオの音質の良さがなくなってしまうので、魅力がなくなります。

2チャンネルオーディオのスピーカーの大きさをモニターであわすことで、最高の音質で映画を鑑賞でき、今までにない最高の状態で映画を楽しめるようになると思います。

オーディオは、2チャンネルステレオが良い

いろいろとサラウンド再生を聴いてきて考えた結果、結論としてオーディオは2チャンネルステレオが最も良いと思いました。

サラウンド再生では、簡単にステレオの広い音場が実現して立体感のある音を楽しめると言われていますが、多くのスピーカーから再生される音には自然な音場が得られにくく不自然な音になってしまいます。

オーディオでリアルな音を再現するのにDSPによるサラウンド操作で、さまざまな音場を再現できたとしても、自然な良い音質を得ること出来ません。

サラウンド再生では、2チャンネルステレオよりも音場が広く立体的な音が得られるといわれていますが、再生音が不自然な音では魅力が半減してしまいます。

私は、オーディオで複雑なサラウンド再生を利用して立体的な音を再現するよりも、シンプルな2チャンネルステレオで立体的な音を再現した方が遥かにリアルで生々しい音が再現できると確信しています。

2チャンネルステレオは、シンプルなゆえに各オーディオ機器の性能が重要になってきます。

良いオーディオ機器で音楽を再現したときの立体的でリアルな音は、サラウンド再生で再現される立体的な音を遥かに超えていると思います。

シンプルな2つのスピーカーから再現される立体的なリアルな音は、アーティストの製作した音楽という芸術を堪能することができ、良い音楽を聴いたときに心から感動することが出来ます。

この音楽に感動することが、オーディオを趣味とする人たちの一番の楽しみだと確信しています。

                          おわり

                         



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