File No.36(全7ページ) マイルス・デイヴィス『Kind Of Blue』CDの研究(1) -ディジタル-

マイルス・デイヴィスの名盤『Kind Of Blue』のCDついて解説しています。

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マイルス・デイヴィス-『Kind Of Blue』の研究

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File No.36 / 01

マイルス・デイヴィス『Kind Of Blue』のCDの音について

以前に私が、CDの音に凝っていた時にマイルス・デイヴィスの名盤アルバムの『Kind Of Blue』の一番良い音のCDを探そうとして輸入盤などを何枚ものCDを買っていたことがあります。

集めていたのはSACDなどの現在の高音質CDの時代ではなく、デジパックCDや紙ジャケットのCDが流行っていたときです。

しかし、あまり良いと思うCDが見つからなかったので、いつも間にか興味がなくなりCDを収集することをやめてしまいました。

新しい発売されるCDに興味がなくなったのは、ちょうどレコードの音に興味がでてきたのと、新しいリマスターCDの音に全く興味がなくなってしまったのが原因でもあります。

今回、久しぶりに『Kind Of Blue』のCDをインターネットでチェックしたところ青っぽいジャケット違いの『Kind Of Blue』のCDとモノラルとステレオが入った2枚組みのCDを見つけました。

どちらのCDも低価格で販売されていたので、マイルスファンの間では全く価値がなさそうなCDです。

Kind of BlueのモノラルCDとジャケット違いのCDの写真
Kind of BlueのモノラルCDとジャケット違いのCD

青っぽいジャケット『Kind Of Blue』は、USA盤の古そうなCDで中古しか入手できませんが、安いものは100円以下で販売されているいました。

『Kind Of Blue』のモノラルとステレオが入った2枚組のCDは、非常に怪しいメーカー(Not Now Music Limited)のCDで、新品でも大変低価格で販売されています。 (以前にビートルズのスタークラブのライヴCDを製作していたメーカーだったように思いますが、違っているかもしれません。)

私は、ファンやコレクターの方が無視するような変なCDを、ついつい冒険して聴いて見たくなる性分なので、これらのCDに非常に興味がでてきました。

最近は、ほとんどCDを買うことはなかったのですが、久しぶりに青っぽいジャケット違いの『Kind Of Blue』とCDとモノラルとステレオが入った2枚組CDの『Kind Of Blue』を、大変安価なこともあり購入して視聴することにした限りです。

これらの『Kind Of Blue』のCDで、私が特に興味を持っていたのは『Kind Of Blue』のモノラルバージョンのCDの音です。

この『Kind Of Blue』のモノラルバージョンのCDのインターネットでの評価によると、モノラルのアナログレコード盤から起こした音源でチリチリノイズが聴こえることと、音質が悪いということで評判があまり良くないようです。

変わったもの好む私は、逆にアナログレコード盤から起こしたといわれるCDの音は、どんな音であるか興味がでました。

それは、私もたまにアナログレコード盤から起こして自分専用のCDを製作して楽しんでいるからです。

アナログレコードをノイズリダクションを使用することなくクラッチノイズなど全く処理のしないで製作したCDの音は、音質も良く市販のCDの音よりも楽しむことが出来ます。

もちろんスクラッチノイズなどはない方が良いのは違いありませんが、ノイズリダクションなどを使用して音の鮮度を落とすぐらいなら、スクラッチノイズが入っているCDの方がはるかに音が優れていると考えています。

したがって、私がアナログレコード盤からCDを製作するときは、音の鮮度を最大限に考えてノイズリダクションなどの処理を全く使用しないで、CDの規格と同じ16bit 44.1khzの状態のでそのままにダイレクトにCDにします。

そのようにして自分自身が昔のアナログレコードを普通にCDにして楽しんでいるので、今回のマイルスのモノラルCDは、販売価格の大変安価なこともありアナログレコード盤から起こして製作されたノイズが入ったCDであっても、あまり抵抗感がありませんでした。

マイルスの『Kind Of Blue』のモノラルのアナログレコードは、レコードファンの中で大変貴重で高額で取引がされています。 普通のオーディオファンは、高価なアナログレコードなので、なかなか購入するに至らないように思います。

私は、マイルスの『Kind Of Blue』のモノラルが、アナログレコード盤から起こしたものであろうか何であろうか、安価に聴けることが嬉しく思いました。

上手にアナログレコード盤から起こしたCDであれば、新しく変に凝ったリマスター音源よりも遥かに自然で良い音が楽しむことが出来るでしょう。

この『Kind Of Blue』のモノラルCDにあまり過大な音の期待することはできませんが、安価で『Kind Of Blue』のモノラルの音が聴けることは嬉しく思いました。

そういうことから早速『Kind Of Blue』のモノラルCD購入して、『Kind Of Blue』のモノラルCDについてレポートすることにしました。

『Kind Of Blue』のモノラルCDの音を視聴するついてに、これまで発売されてりる多数のタイプの『Kind Of Blue』のCDの音についてレポートしていきたいと思っています。

録音サンプル音源について

各『Kind Of Blue』のCDを、実際のスピーカーから再生された音を録音してサンプルを製作しています。

録音機材としてTascam DR-40を使用しています。 サンプリング周波数は、16bit 44.1khzです。

レベル調整が上手くいっていない箇所がある可能性がありますので、聞き苦しいところがあるかもしれません。

Tascam DR-40は、鮮度の高い音質で録音できるのですが低音部分音が少し硬めに録音される特徴があります。 これはTascamの製品の全体の特徴ともいえます。

DR-40でレコーディングの説明図
スピーカーから再生された音を録音する(スピーカーはイメージ図)

録音したサンプル音源の音で『Kind Of Blue』のCDの音を100%判断することは出来ないと思いますが、音の感じや雰囲気を読み取ることができると考えています。

『Kind of Blue, Mono and Stereo Versions CD』(Not Now Music Limited) つづく



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