File No.36-2 マイルス・デイヴィス『Kind Of Blue』CDの研究(2) -ディジタル-

マイルス・デイヴィスの『Kind Of Blue』のモノラルバイジョンCDの音について解説しています。

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File No.36 / 02

『Kind of Blue, Mono and Stereo Versions CD』(Not Now Music Limited)

このマイルス・デイヴィスの『Kind of Blue』のへの興味は、なんといってもこのモノラルバージョンの音だと思います。 このCDのもうひとつの『Kind of Blue』ステレオバージョンは、他に発売されてるCDが全てステレオバージョンなのであまり興味ないかも知れません。

Kind Of Blue Mono StereoCDの写真
Miles Davis/Kind of Blue, Mono and Stereo Versions CD

『Kind of Blue』のモノラルCDの音

So What-『Kind of Blue』のモノラルCDの音サンプル(Tascam DR-40使用)

Freddie-Freeloade-『Kind of Blue』のモノラルCDの音サンプル(Tascam DR-40使用)

あまりこのモノラルのCDの音に期待していませんでしたが、考えた以上に良い印象をうけました。

このモノラルバージョンは、音像が大きく音圧の高い音で私の好きな音ではありませんが、良いところはマイルスのトランペットの音が厚く迫力があるので、大変音が生々しく感じられることです。

マイルスのトランペットが迫ってきるような凄みのような音は、モノラルのみなら味わえる音です。

アナログレコード盤から起こしたCDなので、チリチリノイズは結構入っていますが、全体の音は悪くありません。

左右の音のブレがあることからすると『Kind Of Blue』のモノラルレコード盤をステレオカートリッジを使用して製作されているように思います。

全体にチリチリノイズが入っていますが、ノイズリダクションを使用してノイズを軽減しているように考えられます。

このノイズリダクションのノイズ軽減の影響で、若干、音の鮮度が失われているのが残念です。

私は、大きなノイズが入っていても、ノイズリダクションを使用しない音の方を好んでいます。

アナログレコード盤から起こしすのなら何も細工しないで、ダイレクトにCDを製作して欲しいものです。 その方が、このCDが遥かに価値のあるものになったように思います。

このメーカーに、次回『Kind Of Blue』のモノラルのCDを製作するなら、何も細工しないで製作して欲しいとお願いしたいものです。

このCDの音に不満はありますが、貴重なマイルスの『Kind of Blue』モノラルレコードの音をこのような低価格で聴けることは、大変良かったように思います。

音質は100パーセント良いとはいえませんが、全体のクオリティは悪くないので『Kind of Blue』モノラルの音を十分楽しめます。

このCDの販売価格からすれば、アナログレコードから起こしたものでも十分価値があるように思いました。

『Kind of Blue』のステレオCDの音(Not Now Music Limited)

So What-『Kind of Blue』のNot NowステレオCDの音サンプル(Tascam DR-40使用)

Freddie-Freeloade-『Kind of Blue』のNot NowステレオCDの音サンプル(Tascam DR-40使用)

音像が大きく音圧の高い音でリマスターCDとよく似ていますが、SBMでリマスターされたCDのような上品な音場ではありません。

全体の音のクオリティは、良くもなく悪くもない感じです。

他のCDにない少し荒く泥臭い感じの音が、マイルスの音が聴けます。

この『Kind of Blue』のCDの音には期待はしていませんでしたが、以外に楽しめる音でした。

しかしこの『Kind of Blue』は、他のCDと同じ音源だったのが少々残念に思います

いっそのこと、他の『Kind of Blue』のCDと同じ音源を使用するのではなくて、オリジナルのアナログレコードや『Kind of Blue』のオープンリールから極力何もしないでCD化して欲しかったものです。

『Kind of Blue, Mono and Stereo Versions CD』(Not Now Music Limited)について

この『Kind of Blue, Mono and Stereo Versions』(Not Now Music Limited)のCDをオススメはしませんが、マイルスファンの方は『Kind of Blue』のモノラルレコードが貴重であり、なかなか聴くことができないことから、このCDが安価な内に購入していた方が良いのではないかと思います。

『Kind Of Blue』のモノラルCDマイルスのファンで購入するかしないかは本人の自由にですが、この怪しいメーカー(Not Now Music Limited)のCDは、いつの間にか全く見かけなくなることがあることを考慮していた方が良いと思います。

この点を考えてマイルスのファンの方は、このCDを検討した法が良いと思います。 (後でこのモノラルのCDを聴いて見たいと思った時には、かなり高価なCDになっている可能性があります。 私は、後で考えようとして何度も苦い経験をしました。)

私は、『Kind of Blue』の貴重なモノラルが聴けたこどで満足できたので、このCDを購入して良かったと思っています。

『Kind of Blue-2CD』(Not Now Music Limited)

Kind Of Blue Mono StereoCDの写真
Miles Davis / Kind of Blue(2CD) Not Now

So What-『Kind of Blue』のNot Now(2CD)ステレオCDの音サンプル(Tascam DR-40使用)

Freddie-Freeloader-『Kind of Blue』のNot Now(2CD)ステレオCDの音サンプル(Tascam DR-40使用)

Not Now Music Limitedの『Kind of Blue-2CD』は、『Kind of Blue, Mono and Stereo Versions CD』のステレオバージョンの音とほとんど同じに思いますが、『Kind of Blue, Mono and Stereo Versions CD』に比べると気のせいかも知れませんが音が少しおとなしい感じがしました。

『Kind of Blue, Mono and Stereo Versions CD』を所有している人が、『Kind of Blue』を求めて、わざわざこの『Kind of Blue-2CD』を購入する必要はないと思います。

『Kind of Blue』以外の部分を求めるとこのCDが必要になります。

『Kind of Blue』のジャケット違いの廉価盤CD(USA初期CD) つづく


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