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『Kind of Blue』のジャケット違いの廉価盤CD(USA初期CD)

So-What-『Kind of Blue』OLD USA CDの音サンプル(Tascam DR-40使用)
Freddie-Freeloader-『Kind of Blue』OLD USA CDの音サンプル(Tascam DR-40使用)
このCDは、どうやらマイルスの『Kind of Blue』の廉価盤のCDのようです。 S社のmade in USAのCDのようです。
もしかするとこのマイルスの『Kind of Blue』のCDは、初期にUSAで発売されたCDか?廉価盤のBOXに入っていたCDの1枚かも知れませんが、詳しいことはよく分らないCDです。
この廉価盤のCDですが、恐らくマイルスファンでこのCDを好んで買う人はいないでしょう。
私が、この『Kind of Blue』に興味を持ったのは、SBMやDSDでリマスターされていない旧音源かも知れないと思ったからです。
最近のS社のCDには必ずといって良いほどにSBMやDSDを利用してリマスターされおり、SBMやDSDでリマスターされていない旧音源は、現在の新しくリマスターされたCDとは間違いなく音のキャラクターが違うの音が楽しめるので面白いと考えました。
現在の発売されているCD違う音を安価な価格で聴けるのは、この『Kind of Blue』のCDは、ある意味儲けものかなと思った限りです。
ジャケット違いのこのCDは、中古のCDでは送料よりも安い価格で販売されています。 マイルスの『Kind of Blue』という名盤のが、ウソのような低価格で販売されていたので今回購入にいたりました。
この初期に発売されたと思われるUSA盤CDは、音場が柔らかく滑らかく大変ムードのある奇麗な音です。
このUSA盤CDは、日本の初期のCDと同時期に発売されたCDと思われますが、日本とUSAの考える音の追求の違いを感じさせる音に大変驚かされるのと面白く感じられます。
マイルスにムード音楽のような暖かく滑らかな音を求める人は、このCDが最適かも知れません。
低価格・廉価盤のCDですが、音質は大変良いので決して廉価盤CDの音とはいえません。
私自身が期待していた熱気が迫ってくるような音ではありませんでしたが、中古で安価で販売されている価格以上の価値は十分あるCDだと思いました。
ムードのある音で音質の良いので、普通に視聴するのににこのCDの音に不満をもつ人は、いないと思います。
このジャケット違いの『Kind of Blue』のCDは、安価なので初心者にオススメですが、『Kind of Blue』SONY USA(SBM)のCDや日本盤のCD音とはかなり違う音なので、マイルファンで音の違うマイルスの『Kind of Blue』を楽しみたい人にもオススメのCDかも知れません。
『Kind of Blue』SONY USA SBM(Super Bit Mapping)の音

So-What-『Kind of Blue』のSONY USA(SBM)CDの音サンプル(Tascam DR-40使用)
Freddie-Freeloader-『Kind of Blue』のSONY USA(SBM)CDの音サンプル(Tascam DR-40使用)
今回、視聴したCDの中でこのCDが最も音の分離も良くトランペットの解像度が高く滑らかな音です。
奇麗で滑らかな音場で音質も大変良く、他のCDよりもトランペットのソロの音が良く分離して聴こます。 最も現在の高音質サウンドにマッチした音だと思います。
音場のムードと解像度を持ち合わせた非常にバランスの良い音質なのでオーディオファンで、恐らくこのCDがオーディオファンのなかで、最も音質が良いと思う人も多いのではないかと思います。
この音質に問題があるとすれば、パーフェクトに近い大変優れた音質があまりにも現在的な高音質サウンドなので、マイルスの生きていた時代の音に聴こえないことです。
このCDの音が出来すぎていている故に、マイルスの時代の音とはかけ離れて聴こえてしまうという贅沢な悩みです。
この辺は、聴く人の好みが別れる音であると思います。
音のバランスが良く解像度も高い非常に優れた音質のこの『Kind of Blue』SONY USA(SBM)のCDは、入手がしやすく価格の安い方なので万人にオススメできるCDだと思います。