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『Kind of Blue』のミレニアム限定で発売されたCD

So-What-『Kind of Blue』のミレニアムCDの音サンプル(Tascam DR-40使用)
Freddie-Freeloade-『Kind of Blue』のミレニアムCDの音サンプル(Tascam DR-40使用)
UK盤CDだったと思いますが、ジャケットが見つからなかったのでCDの盤面のみの写真だけ掲載しています。 確か2000年以降に発売された紙ジャケット仕様のCDだったと思います。
私が、いろいろと『Kind of Blue』のCDを音を調べていたときに購入したCDです。
これも新しくリマスターされたCDだと思いますが、良くあるリマスターCDの奇麗で滑らかな音場のある音とは全く違い、トランペットの音が大変きつく感じられる鋭い音です。
トランペットの音が大変きつく感じられる鋭い音は、現在の新しくリマスターされたCD とは思えない音でたいへん珍しいかも知れません。
張り詰めたような緊張感のある音で、全く遊びがないような音です。
このCDのトランペットが鋭くきつく響く音は、他のCDでは味わうことが出来ないのが魅力かもしれません。
私自身は、このCDの音を大変気に入っていますが、音が冷淡すぎると感じるかもしれません。
『Kind of Blue』のミレニアムで限定で発売されたCDの音は、音に潤いがなくキツク感じられるので万人向きではないと思います。
『Kind of Blue』のアナログレコードから製作したCD

So What-『Kind of Blue』のアナログCDの音サンプル(Tascam DR-40使用)
Freddie Freeloade-『Kind of Blue』のアナログCDの音サンプル(Tascam DR-40使用)
このサンプルは、アナログレコードから直接再生された音を録音したのではありません。
アナログレコードを極力何もしないで、ダイレクトにCDレコーダーに録音したCD-Rを再生しています。
CDプレーヤーのピックアップの調子が悪いのと、CD-Rメディアの劣化から少し音飛びする個所がありますが、全体の音の感じをつかむには問題ないと思いますので、そのまま採用させていただきました。
このCDに製作に使用したレコードは、普通に売っていた『Kind of Blue』のアメリカ盤のレコードでオリジナルレコードや6つ目レーベルなどの高級なレコード盤ではありません。
このアナログレコードの音は、リマスターCDにあるような滑らかな音場のようなものはなく、自然な音場からトランペットの出てくるような感じです。
アナログレコードは、ノイズは多くあるものの音の全体の鮮度が高いように思います。
音に無理がなく一番自然な音が楽しめるのが、アナログレコードの音の魅力だといえます。
このレコードの音を聴いてジャズ好きのオーディオファンが、ハイレゾ音源やSACDという高音質音源がある時代に、あえてオリジナルレコードの音を求めてプレミアムつきの高価なレコードを購入することが理解できたように思います。
オリジナルレコードを使用して良いオーディオシステムで再生できれば、もっと良い雰囲気のある音で再生されたに違いないように思います。
ジャズファンは、レトロ趣味やコレクションでオリジナルレコードを求めるのではなく、ジャズの音を最大に楽しむ方法を突き詰めた結果、オリジナルレコードの音に到達したものだと考えられます。
アナログレコードの音は、ノイズが多くあって聴き辛い部分はありますが、アナログレコードがジャズの雰囲気を一番表現できるように考えているのでアナログレコードの音に最も魅力を感じています。
ハイレゾ音源やSACDが最も高音質であっても、アナログレコードの音の表現に超えられない壁があるように思います。
ジャズのオリジナルレコードやモノラルレコードを、良いオーディオシステムで聴いて見たいものです。
Kind of Blue-USAアナログLPレコード(ディジタルリマスター盤)

So What-『Kind of Blue』のUSAアナログレコードの音サンプル(Tascam DR-40使用)
Freddie Freeloade-『Kind of Blue』のUSAアナログレコードの音サンプル(Tascam DR-40使用)
この音源サンプルは、アナログレコードから直接再生された音を録音したのでなく、一度CDを製作してから再生しています。
今回、新たに『Kind of Blue』のアナログレコードの入手したので、追加記事と掲載しています。
ジャケット違い(ブルージャケット)のUSA盤のCDのアナログLPレコード盤です。
このUSAアナログレコードはのマスターは、ジャケットにも記載されているように新たにディジタルリマスターれてたマスターを使用しています。 恐らく1987年ぐらいにディジタルリマスターされたものだと思います。
このマイルス・デイヴィスのブルージャケットの『Kind of Blue』のアナログLPレコードは、海外ではそれなりに価格で販売されていますが、国内では全く人気がなく、恐らくもっとも低価格で入手できる『Kind of Blue』ではないかと思います。
このLPレコードのジャケットが『Kind of Blue』のイメージに合わないのとマスターがディジタルリマスターというのも国内コレクターに人気がない理由といえるでしょう。
また、同じジャケットのCDも安価で販売されており、レコードのマスターがディジタルリマスターなので、わざわざLPレコードを買うまでもなく、CDを買った方が良いだろうというのも人気のない理由でしょう。
正直、私自信もこのLPレコードにあまり興味がなかったのですが、安価だったゆえについ購入してしまいました。
今回、このUSAアナログLPレコードを掲載させていただいたのは、たいへん面白い発見があったからです。
まずこのUSAアナログLPレコード音を視聴して驚いたことは、同じブルージャケットのCDとは、音がまるで違っているということです。
同じジャケットのCDではムードのある滑らかな音だったのが、このLPレコードではたくましい音で収録されています。
左右の広がりが少なく少し音像は大きく、トランペットの音が大きく収録されています。
トランペットの音がモノラル盤のように濃厚に収録されていて、非常にトランペットの音に迫力があります。
モノラルのような音がするステレオ盤といったら良いでしょうが、今までに視聴した『Kind of Blue』のレコードとは全く違う感じの音で驚きました。 (オリジナル盤は視聴したことがないので分りません。)
今までの感じと違う『Kind of Blue』を聴いているような感じです。
音場の雰囲気は、他のCDやレコードが優れているかも知れませんが、トランペットの濃厚さは大変魅力です。
このブルージャケットの『Kind of Blue』のLPレコードは、同じジャケットのCDとも音が違い、音の他のものと違うので大変気に入りました。
ブルージャケットの『Kind of Blue』のレコードは。初めに想像していたよりも遥かに音の魅力を感じることが出来ました。
同じマスターでCDとLPレコードの音のキャラクターが、ここまで違うのはレコードの音の不思議なところです。
いつもレコードを聴くと、何かあるのが本当に楽しく思いました。
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