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究極のホーン・スピーカーのイメージ
私は、ドームユニットとコーンユニットを使用したフラットなバランスの4Wayのスピーカー・システムが最も好きですが。ホーン・スピーカーの中音域のクリアーで鮮やかな音ににも魅力を感じています。
ここで、両方の特徴の兼ね備えた究極のホーン・スピーカーとういものをイメージをして見ました。
あくまでも私の考えるスピーカーの最高の形として究極のホーン・スピーカーのイメージです。
実際には存在しないスピーカーになります。
●究極のホーン・スピーカーのデザイン(イメージ)
■バーチカルツイン仕様のホーン・スピーカー
■木製キャビネットと大型木製ホーンの組み合わせ
■バスレフポートのない密閉型デザイン
■中高音にホーン、ウーハー、ミッドバス構成の4Way仕様
■ウーハーとミッドバスは、最先端素材を使用する。
■左右の角を丸めたラウンドバッフル仕様
■バーチカルツイン仕様のホーン・スピーカー
ダブルウーハー方式のスピーカーは、低音を増強する最も簡単な方法ですが、普通のスピーカーでは低音の被りが激しく、自然な明快でキレのある低音を再生させることにほとんどできません。
しかしバーチカルツイン式のホーン・スピーカーは、大型の中音のホーンの効果でダブルウーハーを唯一といえる方法だと思います。
低音を増強して明快でキレのある自然な低音を再生できるバーチカルツイン仕様のホーン・スピーカーは、スピーカーの1つの究極な形だといえます。
■木製キャビネットと大型木製ホーンの組み合わせ
スピーカーのキャビネットとホーンは、ホーン・スピーカーに限らず木製が最も良いと思います。
大型ホーンの部分も樹脂製よりも木製の方が、遥かに音の響きが優れています。
樹脂製の方が指数ホーンカーブが加工しやすいので、J社のホーン・スピーカー使用されているのですが、どこか音が冷たく感じてしまいます。
木製のバームクーヘンのような矩形のホーンは、製造に手間がかかり製造コストもかかりますが、音の響きが良くホーンには最適だと思います。
音の響きに反するかも知れませんが、スピーカーのキャビネットとホーンに使われる木材は、キャビネットの共振を抑えるためになるべく硬質なカリンなどの木材が入手が難しいかも知れませんが理想です。
■バスレフポートのない密閉型デザイン
ほとんどの大型ホーン・スピーカーは、バスレフ型のキャビネットになっていますが私は 密閉型スピーカーの方が良いと思っています。
キャビネットにバスレフ・ポートを付けると低音が盛り上がるのですが、低音の下の帯域がストンと抜けたような音になります。 密閉型のスピーカーは、バスレフ型よりも低音が多く出ないのですが素直に伸びるので自然な低音を味わうことが出来ます。
■バスレフポートのない密閉型デザイン
ほとんどホーン・スピーカーは、2Wayあるいは3Way構成になっていますが、現在SACDやハイレゾ音源の再生を考えるとホーン・スピーカーでもワイドレンジの再生を考えたいものです。
究極のホーン・スピーカーを考えると高音ホーン、中音ホーン、ウーハー、ミッドバス構成の4Wayスピーカーで本格的なワイドレンジ再生の仕様にしたいものです。
ミッドバスは、ベースの音階を明快にして低音楽器の輪郭を鮮明にする役割です。
高音用のホーンは、高音の指向性を変更できるようにまわせる仕様にすれば良いと思います。
高音再生ユニットはホーンに拘る必要はなく、高解像度と繊細でさわやかな高音を求めて、リボン型やA.M.Tツイーターでも良いかもしれません。
■ウーハーとミッドバスは、最先端素材を使用する。
ほとんどの大型ホーン・スピーカーは、Jのウーハーが使用されていますが、J社のウーハーは紙パルプにカーボン樹脂を染み込ませて強化した素材で製作されています。
J社のウーハーは、安定していて良い音だと思いますが、大型ウーハーになるほど音に癖があるように思います。 私は、J社のウーハーの音が
『紙くさいというか?泥臭いというか?』
癖がありあまり好きではありません。
そこで、最新素材(30年前に日本のM社が採用した)のアラミド繊維とハニカム構造のアルミニウムをサンドイッチにしたアラミット・ハニカム構造のウーハーとミッドバスを 採用したいものです。
このアラミット・ハニカムの素材の音色が良くクリアーで明快な低音を再生できます。
■左右の角を丸めたラウンドバッフル仕様
スピーカーからの再生される周波数の乱れを抑える為に、スピーカーキャビネットを丸めています。
私は1980年代にスピーカーに思いいれがあるのか、スピーカーキャビネットの左右の角を丸めたラウンドバッフルのスピーカーが美しく感じられます。
そのこともありラウンドバッフル仕様にしています。
以上が私の考える究極のホーン・スピーカーのイメージです。
ネットワークのカットオフ周波数など細かい仕様は、あくまでもイメージなので究極のホーン・スピーカーが実際に存在しないのでの掲載していません。
また、密閉型仕様とバスレフ仕様の両方を楽しめるように、前面に可変のバスレフポートを付けるアイデアもあります。
このような究極ホーン・スピーカーを、何れ実際に製作して見たいと考えています。
おわり