File No.19-4 スピーカーの最適なセッティング方法(4)  -スピーカー-

スピーカーに内側の角度を付ける設置とは

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スピーカーに内側の角度を付ける設置とは

スピーカーから放射された音は、正面が最も音圧がレベル高く、壁などに反射した音の音圧レベルが下がります。 人間の耳は、大きな音を感じたら小さな音を感じないというマスキング効果というものが存在します。

スピーカーの内側の角度をつけるということは、直接音が反射音より音圧レベルが高いので、音のマスキング効果を利用して反射音を感じること抑えるということだと考えられます。 その現象を上手く利用すると、音の輪郭がシャープになり広い音場が得られるので、音が良く感じれます。

スピーカーの内側の角度に調整して不要な反射音を視聴上抑えることは、費用もかからず一見理想的な方法に感じられるかもしれません。

しかし、この方法では人間が経験的な感覚や本能的に持っている空間認識感覚から不自然に感じてしまいます。

スピーカーの角度を内側に向けると、音場が強制的に作り出されるためにヘッドホンの音を聴くような音に圧迫感が生じてしまます。

角度を付けたスピーカーとヘッドホンの画像
内側の角度を付けたスピーカーは、ヘッドホンを聴くことに似ている。

その音の圧迫感が、心理的に不安定な要素をつくり強制的な音場感から不自然さを感じざる得なくなってしまいます。

これが、スピーカーの内側の角度を付けて調整する方法の最大のデメリットになります。

しかしスピーカーの内側の角度を付けて調整する方法は、デメリットだけでなくメリットもあります。

メリットは、強制的な音場を創りだすので、普通の左右平行に真っ直ぐに置いたよりも音場を感じられるために

   

『音が良く感じれる』

ことです。

性能の良くないスピーカーでも『音が良く感じれる』というメリットが生じます。

この『音を良く感じれる』メリットがあるので例外が出てきます。

例外的には、

小さなスピーカーで空間広く使えない場所に設置する場合は、スピーカーを内向きにセットした方が良い場合があります。

狭い場所で小型のスピーカーで音楽を再生すると、音場が狭く感じ音楽がスピーカーから出てくるのをどうしても意識してしまいます。

小型スピーカーを左右角度を内側に耳の方うに向けてセッティングすると、音が音場の中に包みこまれるよう感じれる為、小型スピーカーからでている音を意識しなくてすむようになります。

また、小型スピーカーから出る『音を最も良く感じれる』方法でもあります。

小型スピーカーの最適なセッティング方法の画像
小型スピーカーの最適なセッティング方法

もし小型スピーカーでスピーカーの左右が狭くしか離せない場合は、スピーカーを内側に向けることをお勧めします。

もちろん小型スピーカーで十分な空間が取れる場合は、左右並行に真っ直ぐに置く普通のの方法をオススメします。

小型スピーカーで十分な空間ある場合の設置方法の画像
小型スピーカーで十分な空間ある場合の設置方法

小型スピーカーでも大型スピーカーと同様に左右並行に真っ直ぐに置く方が、

   

『自然な音場と音』

が楽しめます。

しかし『自然な音場と音』を実現させる為には、小型スピーカーといえどもかなりの高性能を必要とします。

部屋の不要な反響音の処理 つづく


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