File No.52 / 06
アナログレコードの音とは(3)
Sonny Rollins - Way Out West USA LP
ソニー・ロリンズのサックスの音が、非常にリアルで素晴らしく感じられます。
Thelonious Monk - Thelonious Himself 日本盤LP Mono
モノラル盤ですが、モンクの締まったピアノの音が素晴らしく、コルトレーンの芯のあるサックスの音が大変魅力があります。
コルトレーンの固さを伴った力強く芯のあるサックスの音は、他ではなかなか得れないように思います。
Miles Davis - Kind of Blue USA LP(1)
Miles Davis - Kind of Blue USA LP(2)
このブルージャケットのMiles DavisのKind of Blue USA LPは、恐らくMiles Davisの Kind of BlueのLPレコードの中で最も人気のないレコードだと思います。
LPレコードのマスターが、ディジタルリマスターされたものを使用しているので、CDで聴けばよく、わざわざLPレコードで聴く必要もないという考えから、このブルージャケットのKind of Blueが人気のない理由かも知れません。
しかし不思議なことに、このブルージャケットのMiles DavisのKind of Blue USA LPは、同じジャケットで発売されているCDとは音が全く異なります。
このKind of BlueのCDの音は、柔らかい音場空間で非常にムード的な音質ですが、LPレコードの方は、CDの音とは全く違う大変力強い音がします。
なぜ、ここまでCDとLPレコードの音が違うのか原因が解りません。
このブルージャケットのMiles DavisのKind of Blue USA LPの音は、ステレオながら音場が狭くモノラルのような力強い音がします。
その力強い音は、大変リアルでダイレクト感のあり、他のKind of BlueのLPレコードにない魅力のあります。(オリジナル盤を視聴したことがないので、このレコードの音が一番音が優れているとはいえませんが、他にない魅力があることは間違いありません。)
このブルージャケットのMiles DavisのKind of Blue USA LPは、CDが登場してからのディジタルリマスター盤ですが、ディジタルが登場し、てから発売された初期盤といえる1988年ぐらいのLPレコードなので、初期のソニーのADコンバータとUマチックのビデオレコーダーを使用してディジタルマスターを製作した可能性があります。
初期のADコンバータは、現在のハイレゾ音源のような滑らかで柔らかな音ではなく、余分な色気がないダイレクトな音がします。
このLPレコードの音の魅力は、初期のADコンバータの音の魅力だと思いますが、CDとは音が全く異なるので、なぜそのようなになったのか分かりません。
このMiles DavisのKind of Blueは、ジャケットに魅力がなく人気もありません。
また、オリジナルのマスターテープが見つからなかったので、2NDマスター音質は大変良いと思います。
Miles DavisのKind of Blueの中で最も低価格で購入できる魅力もあります。