File No.58-5  必要のない日本独自仕様について考える。(5) -コラム-

今回の放送B-CAS(ビーキャス)カードのこについて解説しています。

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今回の放送B-CAS(ビーキャス)カードの掲載について

今回の放送B-CAS(ビーキャス)カードのことについては、あまり明るい話ではないので正直なところ掲載することはあまり乗る気でありませんでした。

しかし、日本のオーディオや家電製品を現状を見ていると、どうしても避けられない問題だと思い掲載することにしました。

放送B-CAS(ビーキャス)カードは、特定団体の特権的な利益の与えるためのシステムであり、消費者にとって全くメリットのない不便な極まりないシステムです。

消費者にとって全くメリットのない不便なシステムを、日本の大手の家電業界導入が認めたことはありえないことです。

本来は、日本の大手の家電業界が束になって反対しなければならないような放送B-CAS(ビーキャス)カードという消費者にとって全くメリットのない不便なシステムを導入しました。

純粋の消費者のことを考えるよりも、企業の税金を優遇してもらったり、家電リサイクル利権を得たりすることなど、何ならかの政治的な癒着により利益供与あったとしか考えられません。

家電業界に政治的な癒着が大きくなっていき、企業の利益を最大にすることだけを求めていくと、日本で誠実な製品の開発など夢物語になってしまいます。

放送B-CAS(ビーキャス)カードのような利権システムが普通になってくると、日本企業に誠実な製品づくりそのものが難しくなっていき、かつてのような日本の製品は高品質であるというイメージそのものも危うくなってしまいます。

最近の日本企業は、高品位な製品を生産することで業績を上げるのではなく、多くの利権を求めることで利益を上げることに躍起になってしまいます。

利権が普通になると企業は、誠実で良い製品を生産するという目的がなくなり、良い製品づくりにエネルギーを注がなくなります。

製品のデータ改ざんや紙面上で高性能に見せかけたり、姑息なことにエネルギーを注ぐようになります。

例えば、不良率を下げるのに誠実な製品の不良対策により不良を少なくすることよりも、不良品のカウントする方法を緩和したりすることでデータ上での不良率下げたりするような方法をとったりして、紙面の数字上の不良を下げることにエネルギーを注いだりします。

本来、製品に不良などが発生すると、真っ先に製品への対策しなければならない状況でも誤魔化すことに頭をしぼるようになります。

真面目に製品の性能を向上により高品質な製品を製造することよりも、製品の性能の測り方の基準を甘くすることで数字上の高性能になったように偽装するのが普通になりかねません。

現に日本の大手の自動車製造メーカーは、燃費の偽装するまでに成り下がりました。

その偽装が発覚すると責任は担当者に押し付け、上層部は涼しい顔をします。

日本の大手の自動車製造メーカーの上層部の人たちは、安全で快適な自動車生産は目的でなく、高い給料を効率よく手に入れることが一番の目的で、自動車製造メーカーとしてのプライドというものをもっていなかったものだと思います。

利権に群がる日本社会の新聞の写真
利権に群がる日本社会

このような状況は、絶対に良いことではありません。

これらの不祥事が、放送B-CAS(ビーキャス)カードに何の関係があるのかと疑問かも知れませんが、特定の大手の企業に特権といえる利権を与えてしまうと、良い製品を生産して世に出すという目的がなくなってしまいます。

技術力を持っている大手の製造メーカーが高品位な製品の生産が目的でなくなると、消費者は良い製品がてに入れにくくなったり、そこで働いている多くの人たちが自社の製品へのプライドや良い製品開発へのエネルギーが損なわれ良いことは一つもありません。

大手の日本の家電メーカーが、このまま行くと家電製品が原因で火災になっても、消費者の使い方が問題ということで解決することになりかねません。

現在の日本は、表面的には美しく見せかけて、影で権力や利権で群がるような本当に嫌な時代になってしまいました。

1990年ぐらいを境にして日本の中が、全く別の社会のようになってしまった感じがしてなりません。

ほとんどの大手の企業は、政治に癒着して日本国民のお金を騙し取ることに専念しているようにしか見えなく、企業の上部が不正によって利益を追求が目的になると、真面目に良い製品を求める国民にとってはマイナスでしかなりません。

現に、現在発売されている多くのオーディオ製品などを見ると、1980年代のオーディオに比べて製品にエネルギーが全く感じらないものが多くあるように感じられます。

現在の販売されている日本のほとんどのオーディオ製品は、1980年代にあったような夢やロマンのようなものが感じることができなくなりました。

本当に残念なことだと思います。

大変不思議なことなのですが、1980年代から現在に残っているオーディオブランドの製品までも1980年代に発売していた製品がもっていたようなエネルギーとは大きく違う感じがします。

このような感覚は、平成生まれの方にはなかなか理解できることではないかも知れませが本当のことなのです。

放送B-CAS(ビーキャス)カードのようなことは些細なことかも知れませんが、そのようなものが普通に存在することが、日本の家電製品の品質を大きく低下させる要因になりかねません。

放送B-CAS(ビーキャス)カードのような利権にぶら下がったシステムは、即効廃止してもらいたいものです。

                          おわり

                         



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