File No.65-2 ディジタル・レコーディングの音質管理は難しい(2)  -ディジタル-

アナログレコードをパソコンで編集してCD-Rを制作する方法について解説しています。

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アナログレコードをパソコンで編集してCD-Rを制作する方法(一般)

オーディオファンにとって、貴重なアナログレコードという資産を良い音でCD-Rにするのは、楽しみの一つでもあります。

アナログレコードを良い音でCD-Rに焼くことが出来ると、アナログレコードを再生を繰り返さなくて良くなるのでレコードを劣化させなくてもアナログの音を楽しめます。

アナログレコードのCD-Rを製作するのに、パソコンを利用することは本当に便利です。

パソコンがあれば、一度ハードディスクに録音してから編集ができるので、トラックマーカーの入れミスなど皆無になり、後で何度でもやり直しがきくので気に入るまで編集が可能になります。

現在ではアナログレコードをCD-Rを製作するのに、パソコンを利用されることが普通になっています。

インターネットのサイトでオーディオ通の人たちが、パソコンを利用してアナログレコードをCD-Rに落として楽しむ様々な方法が紹介されています。

それらの方法は、大体似通っており、ほとんどのオーディオファンは実践していることだと思いますが、知らない方もいるかも知れないので一応知識として次に紹介しておきます。

様々なインターネットサイト等でパソコンを利用してアナログレコードをCD-Rに焼く方法は、高級機材を使用するか、普及製品を利用するかの程度の差はあれ、基本はほとんど同じように利用されているようです。

① 自信の持っている一番良いアナログ機材を用意する。

② フォノイコライザーアンプの入力かアンプのフォノ入力に繋ぎます。

③ フォノイコライザーアンプの出力かアンプのテープ出力からADコンバータに送る。

④ AD変換されたディジタル出力をサウンドカードのディジタル入力に入れる。   (最近ではアナログをディジタル変換する部分はサウンドカードに統合されています。)

  

⑤ アナログレコードを再生して音楽編集ソフトで録音する。   (ネットでは24bitあるいは32bitフローティングで録音することが紹介されていることが多い。)

⑥ 録音した音源をCD-R制作のための編集をする。 (トラックマーカーやノイズリダクション、波形編集など)

⑦ 24bitで録音されている場合はCDのフォーマットの16bitに変換する。   (最近の編集ソフトでは、CD-Rに焼くときに自動に変換される。)

⑨ 全ての編集が終了した音楽データをCD-Rに落とし込む。

⑨ 出来たCD-Rのエラーがないか確認して完了

       

①から⑨の方法が、高価な機材や高級な編集ソフトなど程度の差はあれ、ほとんどの同じような感じで紹介されています。

特徴として、必ずといって良いほど24bitでレコーディングを使用して編集することが基本になっているようです。

24bitを使用してレコーディングするのは、それなりに理由が存在します。

CDと同じフォーマットでレコーディングすると、レベルに全く余裕がなくなり、クオリティを最大限に生かすには録音一発勝負のような感じになってしまいます。

この問題は、プロのレコーディングにもあり、プロの現場ではマスターテープを余裕のあるに移行することは必至だったかも知れません。

当たり前のようにプロのレコーディングで使用されている24bitレコーディングと同じものをを、アマチュアのオーディオファンが求めるのも理解できます。

そのような理由から24bitでレコーディングできるソフトウエアを所有していれば、多くのオーディオファンは何の疑いもなく24bitのレコーディングを利用しているものだと考えられます。

24bitでレコーディングした音楽データの細かなレベル調整をして、編集します。

編集の仕方は、どれぐらい凝るかで変わり、ノイズリダクションを賭けてトラックマーカーを打ってCD-Rにライティングする人もいれば、非常に編集に凝ってノイズリダクションからスクラッチノイズを自動に消すディクリッカーなど使用したり、アナログレコードの傷によるスクラッチノイズの波形を一つ一つ潰していくような大変面倒な波形編集という作業をこなす人もいます。

全ての編集が完了した24bitの音楽データを、CDにライティングをおこなう為に16bitの音楽データに変換します。

24bitの音楽データを16bitの音楽データに変換するのにも、ディザー操作などをして凝る人もいます。

たいていは、編集ソフトにプラグインされているCDライディングソフトがライティングしているときに自動にCDの16bitの音楽データに変換してくれます。

録音機材や録音ソフトの違いなどはありますが、インターネットで紹介されているアナログレコードのCD-Rの製作方法です。

アナログレコードを編集してCD-Rを制作をパソコンを使用することは、非常に自由度があり本当に便利です。

一度でもパソコンでアナログレコードを編集してCD-Rを製作した経験があれば、他の単体のCDレコーダーを利用する方法はなどは考えられなくなります。

それぐらいパソコンを利用することは、簡単に様々な編集が可能になり、CD-Rを製作するのが楽に感じられます。

しかし、音の鮮度やクオリティを最大に考える私は、一般に普通に行われているアナログレコードをパソコンで編集してCD-Rを制作する方法を、あまりオススメすることはできません。

それらの理由については、以降に詳しく掲載していきます。

アナログレコードの音源の編集に凝れば凝るほど鮮度が失われる。  つづく



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