File No.65-7 ディジタル・レコーディングの音質管理は難しい(7)  -ディジタル-

音楽信号は、データを送るよりも遥かにシビアなものであることについて解説しています。

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音楽信号は、データを送るよりも遥かにシビアなものである。

インターネットの普及により様々なディジタルデータを何処にでも送れるようになり、お互いに双方向にデータのやり取りをすることが普通になりました。

このような状況の功績は、コンピュータの普及とディジタル技術の発展の結果だと思います。

現在は、作成したデジタルデータを簡単にインターネットを介して、何処にでも送れるような素晴らしい時代になりました。

ここで考えなければならないのが、写真や書類などのディジタルデータは、全く同じものが送れるのですが、音声のディジタルデータは、同じものを送っているのですが、アナログに変換した後の音が変わってしまいます。

音の良いSDカードが、存在するぐらいなので様々なサーバーを通過したディジタルデータが何らかの変化している可能性があることは、十分に考えられることは容易に想像できると思います。

オーディオが奥が深いといわれる理由は、何らのかの僅かな変化が音の変化なって現れてしまうことです。

なぜ、同じディジタルデータなのに音が変化するのかについて、現時点では、はっきりとした原因を究明できていないのですが、音が変化していることは間違いない事実です。

音楽信号のデータは、他のデータを送るよりも遥かにシビアなものであることを理解していた方が良いと思います。

ディジタル・レコーディングの記録が難しいと理解できる人とできない人

オーディオファンやプロの音楽製作者の中には、これまでの説明を全く理解できない人がいると思います。

恐らく、SACDが最高の音質であると考えてSACDの音に十分満足しているオーディオファンには、説明してることがさっぱり分からないかも知れません。

SACDの音に十分満足しているのであれば、いろいろと説明してきたことは、些細なことに感じられるでしょう。

しかし、常に高音質(よりリアルな音)を求めるオーディオでは、些細な部分が音の良し悪しを決定します。

些細な部分から改善していき最高の音を求めていくのが、オーディオの世界だと思います。

オーディオファンにディジタル・レコーディングで良い音で記録することが如何に難しいということが理解できる人とできない人がいることは致し方ないかも知れませんが、アナログレコードの音にディジタルにない鮮度や雰囲気を求めるオーディオファンには、痛いほど理解できるのではないでしょうか。

ディジタル・レコーディングの音質管理は難しい。 つづく


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